杜の都のSF研日記(アーカイブ)

旧「杜の都のSF研日記」http://d.hatena.ne.jp/sftonnpei/ 内容を保管しております

シャトル・フィクションズ 最終回 A DAY WITH SHUTTLE, AND THE DAY AFTER 「軌道傭兵(オービット・コマンド)」「星のパイロット」「パスカル・シティ」「ASTRONAUTS」

最後の特集として、シャトルが真に(かつて想定されていた「宇宙のDC-3ダコタ」のような)日常に欠かせない存在となった時代を描く哀愁の作品を紹介して、次の世代を考えながら本企画を閉じることとする

『軌道傭兵(オービット・コマンド)』シリーズ


電子書籍でも中央公論小学館谷甲州作品+航空宇宙軍史の一部とともに配信中 …ハ○カワさんどうしたー
http://booklive.jp/search/keyword/a_id/5269
山岳小説と近〜遠未来の宇宙進出を描く工学的ハードSF+叙事詩的作品『航空宇宙軍史』で有名な谷甲州が「SFではない」と名乗って始めたら、時代の流れでSFに結果的になってしまった?悲劇の作品。
製薬会社が民間宇宙基地を持ち、日本では十勝に新たな宇宙基地が建造され、ミール*1に至っては他国に売り払われて運用されているような宇宙開拓時代初期。高効率の荷物専用ロケットや新型人員輸送シャトルSV(スペースヴィークル)、軌道間輸送機OSV、そして各国が続々発表する小型往還機に押され、コロンビアから脈々と続いてきた旧型シャトルも仕事がめっきり減ってきた近未来。旧型シャトル「イントレピッド」もまた、引退の時を迎えようとしていた。だがそのころに謎の事件が多発する。打ち上げ最中のイントレピッドの狙撃、打ち上げ基地での破壊工作、そして国際宇宙ステーション「フリーダムII」での火災事故。フリーダム滞在中に事件に巻き込まれてしまった日本人宇宙飛行士・秋山とイントレピッド最後の飛行を台無しにされるところだったハスミ大佐は犯人と対峙する。実は全ては、日本の海洋調査衛星修理ミッションに関係があった。しかしなぜ?(軌道傭兵)
フリーダムを占拠した謎の事件は終わった。それに構うことなく我が道を行き、宇宙機にぞっこんのハスミ大佐は、旧型シャトル「イントレピッド」を買い上げて軌道打ち上げ会社を設立するのであった。だが彼の前には、暗躍するテロリストや大企業という大きな敵が立ちはだかる…
アメリカ副大統領が五大陸代表の子どもたちをフリーダムIIに招く「宇宙サミット」。だがそこに謎の脅迫が。そして、ハスミ大佐の初の民間フライトにも異常が。なんとお客は、フリーダム攻撃を狙うテロリストだった!(軌道傭兵2 月軌道漂流)
イントレピッドを失い意気消沈のハスミ大佐。一方、日本の秋山と海上自衛隊の海部三佐は有人型HOPE「飛鳥」でテロリスト鎮圧を手伝わされる羽目になる。しかし、子供たちの乗ったドイツのゼンガーII子機「シュピーゲル」に異常が発生。パイロットが突如飛び込んできた破片で死亡したうえ、機体は謎のプログラムで暴走、月へと向かってしまう。果たして彼らを救出する手段は??(軌道傭兵3シャトル救出作戦)
 見えざる敵の新たなる目標はアフリカでの動乱誘発。かくして軌道上から発射される誘導弾の脅威が新興国を襲う。一方、打ち上げ企業を興そうとしていたハスミ大佐だったが初の仕事でシャトルは乗っ取られるわテロに使われるわ着陸時に壊されるわ会社はつぶれるわとその出鼻をくじかれて以来、自分を邪魔した犯人達に喧嘩を売るだけでなく、失ったシャトルをなんとしてでも手に入れるべく奔走する… 舞台をアフリカ・赤道直下のルウェンゾリに移し、ハスミ大佐の新たな戦いが始まる。(軌道傭兵4 BC弾頭迎撃)(軌道傭兵5 発進イントレピッドII)


正確には「軌道傭兵」となるのは5巻だったりすると著者も書いてる本シリーズ。世界で枠が変化していく中でまだ旧来の枠をはめておきたい旧勢力VSそんなもんクソくらえや!という話なのだが、結果的には後者の代表・ハスミ大佐の宇宙船獲得大作戦の趣味話になっていく。悪役は当時良く流行ったネタではあるものの、それと対比する形でフロンティアスピリットをエゴで押し通すハスミ大佐の痛快な活躍は魅力的。国際宇宙ステーションの元になった計画、宇宙基地フリーダムを筆頭に全てが順当に進んでいたら というバブル時代の宇宙未来予想図をストレートに見るのはまたむずかゆくもあり、爽快感もあり。南の地に立ちあがるソユーズR-7ブースター という構図は最近になって実現しましたがね*2。宇宙ステーションのデブリ防衛システムがレーザー というのはなかなかまだ許可がおりなさそう。


 本作は5巻で区切られるが、後期シリーズというかハスミ大佐のその後&ハスミ大佐の志を受け継ぐ者たちのその後を描いたシリーズもある。『蒼穹の軌道爆撃機』では念願かなったハスミ大佐の無茶苦茶なシュピーゲル改めイントレピッドII*3日常運用と新たなる戦いが描かれる。『黎明の軌道邀撃機』は半世紀後、まだまだ存命のハスミ退役大佐とかつての子どもたちによる民間宇宙開発企業のひとこまを。そして『攻撃衛星エル・ファラド』はさらに半世紀後、火星まで進む開発の中で起こるクーデター事件とその鎮圧を目指す警察組織の戦いを描く。航空宇宙軍史とのまさかのリンクは無いものの、その要素は感じなくもない。後期シリーズではその後の世界・その後の宇宙民間開発そしてその後の太陽系進出への展望を見ていくのもまたオツなもの。『軌道爆撃機』に出てくる秘密兵器*4なんかは、主犯格のメッセージも含めて色々と他に先生の活動してきた場所のことも考えると意味深。

 今後の宇宙状況を見据えると、ロケットガールのようにソユーズやらドラゴンやら神舟やらがメインとなるのだろうが、それを反映した作品もちょっと期待したいかも。有人型HOPE『飛鳥』はのちに形を変えて近未来侵略SF?『パンドラ』でも名前だけ出てくる。たぶんHOPEより進化してるっぽい。
しかしイントレピッドって宇宙船にはなんか憑いてるのかってぐらいツイてない名前である。『イントレピッド号強奪指令』はじめ強奪されるし壊されるし盗まれるし… スタートレック:ヴォイジャーのアレは?ツイてるほう?


谷甲州黙認FC:青年人外協力隊 甲州研究編→軌道傭兵編
http://www.asahi-net.or.jp/~ft1t-ocai/jgk/Jgk/Public/Report/Orbit/index.html
おそらく本作に関しての情報はいちばんここでまとまっているはず 用語からイントレピッドの運用風景まで復習予習はこちらでどうぞ

『星のパイロット』シリーズ

星のパイロット (朝日ノベルズ)

星のパイロット (朝日ノベルズ)

アサヒノベルス・新版出版を記念してJコミではソノラマ文庫の旧版も配信中。新版の方では著者による米国航空宇宙産業本拠地訪問レポートなどもついており、ロケット打ち上げレポ『星のパスポート』同様読ませる。
http://www.j-comi.jp/book/comic/43031

元祖ライトノベル作家にして最近でも『ミニスカ宇宙海賊』アニメ化*5で存在感を見せた笹本祐一による民間宇宙開拓話。旧型シャトルはもちろんのこと、第2世代シャトルのX-33ベンチャースターやデルタクリッパー(DC-X)すらもはや運航を終え地上でスクラップたちとサビついてる中、宇宙時代を拓いていたのはアメリカ西海岸・砂漠の真ん中ハードレイクで飛び回る民間会社の宇宙船たちだった。
ハードレイクに無茶なアクロバット機動で降り立った一機の戦闘機。中から出てきた少女、羽山美紀は「宇宙飛行士」として民間宇宙会社・スペースプランニングで働くつもりだという。突然の登場に戸惑いつつも、男たちはお手並み拝見とばかりに色々彼女にけしかける。かくして宇宙へのカウントダウンは開始された。(星のパイロット)
倒産した大企業が進めていた彗星捕獲・資源化計画。債権処理の過程で提示されたのは、「先に降り立ったものがその採掘権を得る」というものだった。スペースプランニングはただちに資材をかき集めると急ごしらえの惑星間宇宙船で一路彗星へと旅立つ。だが、ライバルたちも出発していた。彗星レースの行方はいかに。(彗星狩り)
 彗星レースの後、突如洋上で襲撃を受けるスペースプランニング所属になった幻の新鋭機?XB-70ヴァルキリー。他の宇宙関連企業にも次々と爆破予告と実力行使が。一体何者が手を引いているのか。見えない相手に対する戦いが始まる。(ハイ・フロンティア)
もはやロートル扱いのハッブル宇宙望遠鏡補修を請け負ったスペースプランニング。これにより太陽系外の惑星を検知できるようになるという。だが、調べて見ると登録されていない別の衛星の存在が明らかに。これは軍事目的なのに惑星を探している…?? 危ない橋を渡りつつ調査が始まった。(ブルー・プラネット)
 原作者曰く、「打ち上げ予算が現在の1/100程度」の時代の新しい飛行機野郎たちを描く技術段階としては『軌道傭兵』と同程度の話。だがサツバツ!とした話よりは三度の飯よりフロンティアを目指す若い力を描く快作。2作目では彗星の資源化、4作目で登場する宇宙望遠鏡で地球型惑星を発見するプロジェクトが扱われ、さらに大きな宇宙への希望を描いている。
地球型惑星発見計画は今では(シャトルなしではあるが)次々成果を出している時代というのは偶然か必然か。現在進められている宇宙旅行プランの大半である「サブオービタル飛行」は宇宙飛行のうちに含まれぬ低級扱い など今より進むと考えも変わるんだなという点で思弁的。「クリアできない課題でどこまで冷静に判断できるかを見る」いわゆる「コバヤシマル」テスト*6現代航空宇宙版の名前が"51-L" かのチャレンジャーに由来するなどなかなか怖いところも。


まあ年代物の超音速爆撃機・B-58ハスラーで空中発射はロマン*7だからということにしておいてくれ。宇宙機の名前「ダイナソアA」は当然X-20ダイナソア由来であろう。アントノフも本世界では頑張ってムリヤを量産しているようであるし、XB-70ヴァルキリーもがりがり現役復帰で頑張っている模様。実際、X-15の改造型をXB-70で打ちだす後継案もあったと言うが。佐藤大輔遥かなる星』でも崩壊した米国から譲り受けた機体でロケット空中発射テストしてましたな

パスカル・シティ』

パスカル・シティ (MF文庫)

パスカル・シティ (MF文庫)


軌道ステーションと月面基地が完成、日常の業務としてフロリダからシャトルの打ち上がる時代。極秘に開発された新型シャトルサラトガ」は試験航海で突如エンジンが暴走。異常加速が原因で太陽への突入軌道に乗ってしまう。新型ゆえに追いつける性能の宇宙船は無く、救出の可能性はほぼゼロ。無人シャトルを無理矢理多連装ブースターで加速してランデブー・自動ドッキングさせる「トナカイ作戦」もコンピューター同期の0.00001秒のミスが原因で失敗し、万事休すかに見えた。しかし、乗員たちの息子・娘たちは救出をあきらめていなかった。 ローラースケート仲間で「宇宙屋の息子」と軽蔑されながらも連携してきた彼らは、旧型シャトルをハッキングして乗り込み宇宙へ向かう!
元々、当時発生したチャレンジャー事故を踏まえて「シャトル事故で親を失った子供たちがその視野逆境を乗り越えてフロンティアを再び目指す大河ストーリー」にするつもりが掲載誌の問題で早々に話をたたまざるを得ず、結果的に「子供たちが直接皆があきらめた救出をやってのける」話になる。その結果、副産物として「柔軟な発想をもつ彼ら宇宙へ適した新世代に思いを託す大人たちの話」にもなったのであった。
パスカル・シティ』の名は、かつて宇宙計画が斜陽で予算削減を迎えた時、宇宙への夢をあきらめきれない人々はあえて街を離れず、副業で食いつなぎながら宇宙計画復活を待って雌伏、博士課程修了やバーガー店員だの専門が宇宙工学のガススタンド店員だので溢れかえったこと(たぶんフィクション)への皮肉なんだとか。結局のところそういった「ヘンな」「情熱あふれる」人々で、このデカイ夢と現実は支えられている というところもまた本作の魅力なのかもしれない。
本作でも「エンタープライズ型のシャトルはこれが最後になるな」「博物館から引っ張ってきても8機しかないんだぞ」などの台詞から、旧型シャトルから新時代宇宙船への転換を予感させる部分がある。そしてラストは、宇宙が受け入れた最初の7人(そう、かの「ライトスタッフ」と同じ最初の7人だ)によって開かれた新時代がちらりと示されれ話は〆を迎える。ニくいね。

『ASTRONAUTS』

新装版 ASTRONAUTS(1) (KCデラックス)

新装版 ASTRONAUTS(1) (KCデラックス)

新装版 ASTRONAUTS(2) (KCデラックス)

新装版 ASTRONAUTS(2) (KCデラックス)

新装版 ASTRONAUTS(3) <完> (KCデラックス)

新装版 ASTRONAUTS(3) <完> (KCデラックス)

アストロ計画。スペースコロニー建設計画に向けたデータ収集のため、月=地球ラグランジュ点に向かう彼らにはある秘密があった。隠された宇宙事故。そして再び悲劇が彼らを襲う。だが、彼らはそれでも前に進むことを選択する。
そして時は流れ、米国政府はスペースコロニー計画に軸足を移し、そのためにハワイ・ヒッカムに新たなる宇宙基地が建設された。ビーチの新たな闖入者・アストロノーツは今では羨望の的。そんな中でもお調子者の2人、ロッキーとカンダはいつでも宇宙飛行士連中の中心人物だった。ある時は考えの違う新人に戸惑い、ある時は道を譲った先輩と衝突しながらも、彼らは宇宙計画の尖兵として今日もシャトルで軌道へ向かう。


キャラとしては原作者共通の航空自衛隊漫画『ファントム無頼』の宇宙開発版、というノリではあるものの 『宇宙からの脱出』を思わせるアポロ拡張ミッションで始まり、シャトル全盛時代をやって、民間宇宙船の出発で締めるというこの構成が見事。宇宙への思いを実現できずにこの世を去った様々な先駆者・先達とそこへの思いも様々*8。  …まあライトスタッフまんまな部分は笑って済ませてあげてくださいな。ジョン・グレンご本人が登場し、宇宙事故前後に若い世代に警告する話はなかなかに衝撃的だが、これの「あと」にグレンが史上最高齢宇宙飛行をやってのけるというこの現実の斜め上度よ。ライトスタッフ+トップ某なところを新しい世代が拓いてゆく物語。今読まねばいつ読む。
当時を反映し、ソ連との「微妙」な関係も宇宙ではそこまででもなく という部分*9、カンダの出自話、真珠湾攻撃の関係者のような航空物らしいところもある。宇宙飛行士VS海軍の伝統の一戦が毎回大乱闘 というのは陸軍VS海軍の伝統の一戦に対するネタか。


沖縄・那覇空港シャトルの代替着陸地の候補に挙がってた、なんて話も本作経由で知ったような気がする。その話では沖縄も着陸事故で使えなくなり、こともあろうに「シャトルが空母に着艦」というウルトラCをかましてくるわけだが。シャトル引退に伴い展示機が移動され、滑空試験機エンタープライズはニューヨークにある空母改造のイントレピッド航空宇宙博物館へ移動したのだが、空母に乗ったシャトルという絵面も若干本作のイメージが被る。

さいごに

さて、完全に自分の「シャトル趣味」全開で突っ走った本企画。どうだっただろうか。
恥ずかしながら、シャトルに夢を見せられ続けてきて、それが夢だと分かった今でもシャトルへの思いは強い。
たとえそれが、ろくに再利用もできない見かけだけのろくでもない機械だと分かっていても。


70年代から80年代にかけて大きな夢を築き、そして自ら崩していったスペースシャトル
もうこの白い翼が宙を飛ぶことは無い。
いくらでもこのある意味不出来な宇宙船を責めることはできる。
作った技術者、縛った政治家と軍人、関わった多くのスタッフ、予見できたはずの人間。
現実が最適解だけで進むなら苦労は無い。それは他の計画でも当てはまることだろう。


我々はシャトルで、宇宙の困難さを知らされ
それでもなお、我々は宇宙への思いを強くしている。
民間宇宙開発の躍進、そして小規模宇宙開発への期待。
デカイ公共事業だけが宇宙を拓いていくわけではないのだろう。
新しい流れが宇宙を夢では無い現実の場所へと変えていく そんな時代が来ている。


これからはまず「シャトル世代」が、そしてそれを知らない世代が宇宙を目指す時代が来る。
それでも、過去の経験は決して無駄になること無く、新しい世代を支えていく筈だ。
そしてそれは、描かれてきた物語も同じく。
現実を変えてゆけるのは、フィクションを現実に持って来れる人間だけなのだ。


さらば、白い翼。
お前の作った歴史を正しく踏み越えて新しい時代が築かれんことを。



…いやぁ昔の文章に手を入れつつ書くのは結構恥ずかしく。おざなりなままほったらかしというのも忍びなく
でも書いたこと自体は後悔してない。たぶん他の人はやらないから。


おそらく企画とは無関係に「本ブログの〆」のための更新がある つもり。いちおう。
(ちゃあしう)

*1:出版当時がTBS特派員ミール訪問だったので、「ここに秋山って文字があるがお前来たことあるのか」「いや、それは別人だ」 という当時タイムリーだったネタも。

*2:フランス領ギアナのクールーから通称アリアンソユーズの打ち上げが行われるようになった

*3:ドイツ政府所属だったゼンガーII子機を5巻にて「サルベージ」と称して引っ張ってきたもの。ただし法律的にも、そして発射時には物理的にも危うい存在。

*4:いわゆる「軌道」を狙い打てる巨砲。ジェラルド・ブルやらスーパーヴェルヌ砲やらストーンヘンジなんかを思い出す

*5:名前はモーパイこと『モーレツ宇宙海賊』に

*6:スタートレックシリーズで登場するシミュレーション。動力を失った連邦所属の民間船コバヤシマルを救助しなくてはならないが、そのためにはクリンゴンとの戦争を誘発させてしまい、全滅を免れないという「クリアできない」筈のテスト問題 カーク船長は奥の手でクリアした

*7:実際にやろうとするとロケットの効率がかなり上がってくれないことには…

*8:もてはやされながら飛行機事故で死去した女性飛行士の妹の話なんかは象徴的。アポロ時代にも宇宙飛行と絡まない訓練で死んでる人が多くはないが存在する

*9:ちなみにソ連シャトルは本作だと直線翼の架空の機体