杜の都のSF研日記(アーカイブ)

旧「杜の都のSF研日記」http://d.hatena.ne.jp/sftonnpei/ 内容を保管しております

今世紀最大の傑作

妄想代理人

 監督:今 敏、が送る今世紀最高の傑作。

オープニング

独特なリズムで(私の)絶賛を浴びている平沢進の歌にあわせてただひたすらに皆が笑う(嗤う?)。
この時点でこのアニメには10点が加算された。

第一話『少年バット参上!』

近現代ホラー。まさに時は現代という感じで、とても興味深い。
座敷童(ドラゴン ヘッドを書いていた人の作品)を思い出す。
中途半端な天然系の主役(女)が少々ムカつく。というか、人生に疲れきって壊れてきてるだけか? 人形が話してるし(人形に、ではなく)。
それに比べて、若い刑事がとっても大人! こいつが主役かと思った。 
極論すれば、ヒロインが金属バットを持った何者かに襲われるというだけ。
面白さは、己が目で確かめよ!!!

第二話『金の靴』

一話完結型の話かと思いきや、第一話の登場人物も登場。続き物らしい。
またもや主人公(第一話とは別の男子小学生)がムカつく。自覚症状のある優等生。………しかし、歯がきらりと光るっていったいいつのアニメだ? 少なくても現代には居そうにないが…。
などと思っていたのだが、実はコイツ、裏がありすぎて好みだ。いい味出してる。すごくいい味出してる。…「なんでヤシの木なんだよ、デブ!」
ストーリーは、人気者だった主人公が少年バット(第一話の襲撃犯)と同じ格好をしていることから一転して皆からのいじめの対象になる、という話。ありがちな話ではあるが、主人公の性格とあいまってなかなか面白い。
ラストでは、主役の少年は壊れてしまい、何も解決されないまま終わる。これもまた良し。

エンディング

音楽と共にみんなでお休み。野原で昼寝しよう。