杜の都のSF研日記(アーカイブ)

旧「杜の都のSF研日記」http://d.hatena.ne.jp/sftonnpei/ 内容を保管しております

レイン ―雨の日に生まれた戦士

『驚異の200万HITサイト! 断トツ人気のオンライン小説、待望の出版化!』というオビに騙されて購入。
ただで読むのならともかく、金を払うのはバカのすることだった。興味のある方は小説を書こう!へドーゾ。

スカーレット・ソード

まぁそれなりに頑張っている作品。
ストーリーは平凡。キャラは今風、ってところ。問題は主人公があまりにも目立ってないこと。見せ場の一つくらいは欲しかった。もしかしたら、続くんだろうか、コレ。そうだとしたら成長する主人公としてはいいんだろうが…。

光降る精霊の森 (C・NOVELSファンタジア)

第一回C★NOVELS大賞受賞作。
なかなか良かった。燃えや萌えはなく、順当に実力だけで評価できる作品にしあがっている。つっこみどころもなくはないが、それはご愛嬌ってことで。

冷たい方程式(トム・ゴドウィン

SFマガジン・ベスト①のなかの一作。
焼豚氏曰く、これと『たったひとつの冴えたやり方』が毎年ベストSFに入るからSFファンはロリだと言われている、というほどの名作。
赤信号で横断歩道を渡って轢かれたら、それは轢かれたやつが悪いと考える私はこの作品を好きになれない。規則を破っておいて「わたしは悪くない。」と連呼されても正直困る…。

過去へ来た男(ポール・アンダースン

SFマガジン・ベスト①のなかの一作。
気に入った作品。現在から千年前に跳んでしまった男の話。この男は本来なかなか有能そうな男なのだが、文明という下地のない世界ではその技術をまったく生かせず、現地の住人から嘘つきだとみなされてしまう。結局、過去の習慣に慣れる前に住人たちに殺されてしまうわけだが、歴史の積み重ねの前には人間一人など何の意味も無く、人は自分の生まれた世界でのみ生きていけるのだ、というようなこの終わり方は短編でしかできない味のあるものだと思う。