杜の都のSF研日記(アーカイブ)

旧「杜の都のSF研日記」http://d.hatena.ne.jp/sftonnpei/ 内容を保管しております

最近

[小説]エンディミオンの覚醒 (海外SFノヴェルズ)

ヒロインの在り方を読んでなんとなく『あなたの人生の物語 (ハヤカワ文庫SF)』を連想した。未来を把握できる人間がいるとすれば、その人間は未来を変えようとは考えない人間でなければならない、とかそんな感じ。あるがままを受け入れるのです。あと、死者の声が聞こえるというのは『カオス レギオン』かな。ホント、様々なギミックを凝らした壮大な作品でありました。とはいえ、風呂敷を広げすぎた感も少々。ハイペリオンの設定が邪魔になったからといって、サイリーナスのせいにするのは、巧いというよりどちらかと言えばあざといような…。
ちなみに、ラストで明かされる主人公の役割は良い意味で予想を裏切られた。あの象並みの記憶力はただの主人公補正の一環かと。ラノベの読みすぎですな。ところで、象並みの記憶力って、なんですか?

[アニメ]宇宙の騎士テッカマンブレード

スパロボJ(いまさらヤッテマス)の影響で見直してみようかと。遥か昔に見たものなので全く覚えてなかったからなぁ。
序盤から中盤までの展開は凄かった。次々と晒されるテッカマンの弱点。迫り来る敵。そして、明らかになる衝撃の事実。・・・まぁ、少々大げさですが。というか、テッカマンに変身していられる時間が30分しかない、と聞いたとき私は思わず突っ込みました。「アニメ放送は30分以内なんだから、それじゃ無制限と一緒だろ!」と。しかし、私が甘かったことが後々になって判明。そう、アニメには二話分割という卑怯な方法が存在したのだ! ・・・なんか、自分でも寒くなってきたのでこの辺でやめときます。
細かいツッコミは置いておいて、言いたいことが一つ。絵が変わりすぎ。落ち込んだ主人公を立ち直らせようとする、ヒロインの(多分)一番の見せ場において顔が不細工になったときは本気で絶句しました。
ちなみに、後半のシナリオに微妙な既視感が。「力を使うたびに記憶を失う主人公。戦う覚悟を決めた筈なのに、そのことがとても恐ろしい。もし敵に対する憎しみを失ってしまえば自分はもう戦えないかもしれないからだ。」てな感じ。よくよく考えてみれば、Fateの三周目ですね。
まぁ、とりあえず。  ――仮面の下の涙を拭え。