杜の都のSF研日記(アーカイブ)

旧「杜の都のSF研日記」http://d.hatena.ne.jp/sftonnpei/ 内容を保管しております

沈没閑話

第二部を読んだ後に映画を部員そろって見に行きました。
当初はさらにその後ゲドを見てから帰る予定でしたが、みなお腹いっぱいになったそうで
+想像通り満員御礼だったのでゲドはいずれのお楽しみにという形に。

以下、ネタに触れるため未見の方は注意。見た方もろくでもないことしか書いていないのでそう期待なさらずに


某掲示板では早くからN2使用の話はありましたが、それとは別に沈没させる理由と称して面白いものが
ありまして
「アメリカが将来の火星移住を見越して、プレートテクトニクスのない火星のテラフォーミングのために
 『マントル対流爆弾』を極秘開発しテストを試みたところ・・・」というもの。
トンデモ度ではどっちもどっちですが、いきなりメガリスとか似非ISEIC理論@ハイドゥナンを出すぐらいなら
という気もしないではないかな。SF度が高くなりすぎて観客置いてけぼりですが。
N2爆雷に関しても、モノがTBSだけに「ハッピーエンドにしろ、それでも核は使うな」とうるさかったことは
容易に想像がつきますが、「核以上の威力」でも「核じゃない」ぐらいの説明がないと見てるヒトには
核にしか見えません

ネタに関しては、行くところまで言ってほしかった
田所:「追い詰められた日本人が、何をするかを見せてやるっ!」


大臣:「わだつみ2000はどうなったのでしょう…?」
田所:「多分、溶けて蒸発してしまったのでは?」
名無:「ソナー映像、回復しました!異常マグマ流が見当たりません。
    マントル内への沈降を確認します・・・」
   「いました!わだつみの耐圧球殻です!!浮上してきます!」
素直にわだつみ2000じゃなくて「こんなこともあろうかと」建造中だったが沈没の余波で中止された
試作機を出してきて「テストはまだだが」(例:しんかいFD)とすれば完璧のように思いますがね。


でも、世の中まじめにこういうものを考えている人もいますので。侮れません
地球の中心核に鉄流し込み観測 米学者が地球探査計画案発表


二部に関しては、第三部こと「果しなき流れの果に (ハルキ文庫)」に繋がらないといけないという訳で
ちょっと第一部のパワーがなく終わり方もちとすっきりしない(なんだか、その辺も「パンドラ」
に似てる気がする。)ながら、フィールドワークの甲州節が炸裂するニューギニア・カザフ編が
いい。ちゃんと登山と冬山と迫害もあるし。小松色がちょっとパワーダウンしてしまうのはしょうがあるまい。
ただ、これだと第三部は「惑星CB-8越冬隊」につながってもいいような。
(「航空宇宙軍史」における汎銀河人と迫害される地球人の構図+寒冷化する地球)
今調べたらアマゾンに「CB-8」がない。最近重版出ただろ??

日本沈没 第二部

日本沈没 第二部

ハイドゥナン (上) (ハヤカワSFシリーズ・コレクション)

ハイドゥナン (上) (ハヤカワSFシリーズ・コレクション)