貴志祐介「クリムゾンの迷宮」
- 作者: 貴志祐介
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 1999/04/09
- メディア: 文庫
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血で血を洗う生き残りゲームだった。
さてさて、ここで大変悲しいお知らせです。前任者は重大な服務規程違反があったため、処刑されました。そこで急遽、僕、ルシファー君がピンチヒッターとして以降を引き継ぐことになりましたあ!どうぞ、よろしくお願いしまーす(はあと)
複線・小道具ともに一休品のサバイバルアクション。
物事すべてに理由があり、必然がある。役割には仕事があり、それゆえの仕掛けが用意される。
食料・トラップ・電池 単純ながらその全てをキチンと準備していることに驚きを禁じえない。
最近いい加減な作品が多いからでもあるが。
受信機のくだりなんかは文字で表現する小説だからこそ緊迫感がある。
たしか映画版「復活の日」だったが、原作での無線でのやり取りを映画の中でもやっているので、
せっかくの悲しいシーンなのに物足りない演出になってしまっていた。
一方通行の表現にどれだけ情報を盛り込めるかがこの演出のカギである。
ラストの謎の一単位触れる部分や役割分担(最初の選択がカギ)なんかはちょっと
引っかかるが、進行上いたし方あるまい。
はてなでも人気のご様子。あとこんなところでも。
http://d.hatena.ne.jp/fulate/20070205/p2
http://d.hatena.ne.jp/fulate/20070202/p3
案外タイトルは忘れている人が多いらしい
戯言
「せっかくだから、俺はこの赤い迷宮を選ぶぜぇっ!」
こうして藤木は、クリムゾンの迷宮に入った
しかし今、GMの放ったグールたちが 藤木たちに襲い掛かる
どちらにしてもオーストラリアだと日本人は「調査目的で」殺されたりするし注意しませんと。