杜の都のSF研日記(アーカイブ)

旧「杜の都のSF研日記」http://d.hatena.ne.jp/sftonnpei/ 内容を保管しております

沈黙のげいむれびう (セガールじゃないほう)

ラノベの神さんがきちんとしたレビューを書いてらっしゃるので、たまには気合を入れたレビューでも書いてみます

サブマリンハンター鯱(シャチ)

本日クリア。

サブマリンハンター 鯱

サブマリンハンター 鯱

サブマリンハンター鯱 PS one Books

サブマリンハンター鯱 PS one Books

PS1の潜水艦戦略「アクション」。「音感戦略ゲーム」とあったのに、私のTVは安物ゆえ「大佐にもあきれられてしまう」モノラル(MGS)。
まずいかと思ったが音が重要なのは相手の機関音のみ(パッシブ魚雷は停止中は追尾しない)なので、さほど気にしなくて良かった。
まあ、「ヘッドホン必須!」なゲームでは誰も買わないが。

OP:当時としては標準。ただしモノの壊れ方が悪い。きれいに輪切りになって壊れる潜水艦って…
ただ、OP音楽に合わせて展開する戦闘は「ソリトンの悪魔」OPに似てカッコいい。音楽も似ている。

操作:アナログ対応。上下リバースはないが分かりやすく、扱いやすい。ヘコーキと違い、惰性があるので「機関停止、無音潜行」も重要。
画面:これまた平均的。「世界が水没した後」ゆえ、海底ににょきにょきビルが生えているのはご愛嬌だが、水中では良く見えない。(これらは身を隠したり、敵をハメたりと重宝する)
魚雷発射直後と着弾直前に客観視点になるので、アークエンジェルみたくギリギリでの無茶な緊急回避もお手の物。
海中は2次元ソナー、耐圧潜望鏡、そしてローレライシステムもといホロフォニクス・ソナーもどき
(ちゃんと画面は緑がかっている ここも「ソリトン」かい!)の3次元ソナーで視覚化されるので、分かりにくいことはない。
相手は嫌でもこっちにくるので、「アクティブソナーで逆探知されるのでは」などとケツの小さいことを言わずピコーンピコーンと発信しまくるべし。
デコイ・チャフはまあ気休め程度。

戦闘:熱い!装填>発射管注水>発射という段取りだけで満足満足。
装填が一番早く、弾数無限の無誘導魚雷が使いやすいのでうまくやればさほど戦略は必要ない(ぉ
無誘導・パッシブ同時発射、アクティブ・パッシブ時間差発射、ハープーン乱射、ダメージ界で包囲などやってみるのも一考。ただ、無誘導以外はカネがかかる。
魚雷同士が誘爆しやすいが、これは防衛という点で有利。特殊兵装「ラム」で敵艦の横っ腹に体当たりするのも、まぁアクションだからアリ。
ただ、後方射出の特殊兵装で、近づいただけで爆発する「爆雷」は強力すぎる
普段は後ろから来る魚雷迎撃にしか使わないが、敵艦と密着するようなとき、そのまま5発連射するだけでラスボスも沈むぞ。

戦闘以外:買い物要素ははっきり言って要らない、と思った。
途中、経済破綻でインフレ(!)なるイベントが発生するが、影響を受けるのは魚雷のみ。原潜改造パーツも最強を手に入れればハッキリ言って後は使わない。
極めたい人は超軽量艦やネタ艦で挑みたいかもしれないが、そんなことをすると敵の逃げ込んだ深さの水圧に耐え切れず「圧壊」する。ナム。

ストーリィ:長期の任務が終了して浮上した潜水艦。しかし、浮上してみるとそこにはもう陸地はなかった!
急激な地球温暖化で海面が上昇して陸地は消失、運良く生き延びた人々はかつての海上都市に身を寄せていた。主人公は海上都市の人々のため、海を荒らしまわる海賊や「新」世界の統治を目指すかつての仲間である軍人たちと戦う。
・・・と、「渚にて」「復活の日」的絶望状況から始まるのだが、
やがてかつての軍部や海上都市の思惑が見えてきて、実は「温暖化は仕組まれていた」と分かる。
主人公は「最後に残された唯一の陸地」を目指し出撃するが、温暖化の黒幕が動き出して・・・
 登場人物が少ない、身元が最後になるまで明かされない重要人物、悪役なのになりきれてない人物と、決着もつけずに終わっちゃうなどで、なにやらよくわからないまま話が終わってしまう、という感じがあった。
ラストはハッピーエンドではあるのだが、ちょぉぉぉっと納得いかなかった。


と、アクションだからそうストーリーに文句を言っても始まらない。
水の中が舞台なだけではない硬派な索敵と、簡単な操作性で手軽にラミウス・海江田(いや、むしろ深町)・トムセン・ネモ気分を味わえるソフトという点では貴重ではあります。


総合評価:75点に空母艦載機が「S-3バイキング」だったので+7点


p.s
gyaoでなにやらキョンシー配信とか言ってますよ(ドラマ)
こことかここを参考にして頑張ってください。どうしてもというなら私が遠隔操作いたします。