杜の都のSF研日記(アーカイブ)

旧「杜の都のSF研日記」http://d.hatena.ne.jp/sftonnpei/ 内容を保管しております

完璧な涙 (ハヤカワ文庫JA)

感情が分からない少年が主人公の話なのだが、…なんというか、微妙。
一話目のオチは好きというほどではなくとも、決して悪くは無かったと思うのだが、二話目から何言ってんだか分からない。まぁ、実は猶予の月も似たようなモノだったが。この人の作品は素直に読むなら雪風がおもしろいのだな、と。(個人的には、猶予の月は好きだが…)

終わりのクロニクル〈7〉―AHEADシリーズ (電撃文庫)

なんと、ラノベの文庫の癖に約1100ページあるという問題作。…厚すぎだ!
財布に優しく、本棚に厳しいこの一冊。
遂にこのシリーズも完結したのだが、いや〜速かった。先月に、上下巻で約1200ページもだしたばっかりだったのだが。素晴らしい速筆であった…、つまらなかったが。
一巻で、一人殺したことでいろいろと悩み、人の命の重さを訴えておいて、後半では味方の脇役が片っ端から殺されたいるというのに悩みもせず(メインキャラの死には悩みます)に、敵を許す、などと言われてもなぁ…。つまり、結末が気にいらなかったというだけの話。
この巻はシリーズ最終巻ということでギャグやってる余裕とネタがなかった様子。この作者は、ストーリーはまぁまぁってとこ(というか、わかりづらい)だし、文章は下手(文章に韻をもたせるのは重要だと思うのですよ?)だからなぁ…。
まぁ「次回作はまた笑わせてくれるだろう」と期待してみたり。以上。

ニライカナイをさがして (富士見ミステリー文庫)

人気絶頂のアイドルと、たまたま出会っただけの平凡な少年の逃避行。
自分は高校時代に冒険などしなかったなぁ、と思い出してみたり。根がまじめなせいで、バカな真似ができない人間だったのですよ、我輩は。それこそがわたしなので、後悔などはしませんが。人生はまだ腐るほど余ってるし。
…え? 作品について語ることなどありませんよ?