杜の都のSF研日記(アーカイブ)

旧「杜の都のSF研日記」http://d.hatena.ne.jp/sftonnpei/ 内容を保管しております

読書

ディアスポラ グレッグ・イーガン

列車の中で読了。スケールのでかい話はいいね。
読書会のためにネタは残しておきます

記憶汚染 林譲治

 個人認証・買い物・会話あらゆることに利用されるハンドヘルド・コンピューターが
世界を変えていくというテーマを扱ったまさしく「ウロボロス」前史といえる作品。
なるほど、AADDのアタマにコンピューター埋め込んだ連中の描き方があっさりしているわけだ。
未来予測描写から現在も進む海馬チップ埋め込み、社会構造変化など、話題も十分。
スタニスワフ・レムが「アルジャーノンに花束を」は「知能増大の与える社会的影響を考慮しておらず、これはSFとしての責任を果たしていない!」と斬っていたが
(というより、あれはラノベかファンタジーなのだ。そう野暮な突っ込みせんでも)
これはその意味で責任を果たしているといえるだろう。
仮想戦記作家らしい「歴史認識」に対する考え方は立派なもんだと思う。一部政治家も
プロの皆さんも見習っていただきたい。
ただ、いきなりMMRにまで話がいくのはどうなのだろう。
なんてったってオブジェクト指向とかHTMLとかスタイルシートとかふごふご


プリズナーNo.6+日本アパッチ族な「非公共エリア」はあんまりかかわりたくないものである
描写もここだけエグいなぁ
<やきぶた>