杜の都のSF研日記(アーカイブ)

旧「杜の都のSF研日記」http://d.hatena.ne.jp/sftonnpei/ 内容を保管しております

SFセミナー補足記

今更ですが…

超SF翻訳家対談

ぶっちゃけ、ついていけませんでした。
理解できたことは、浅倉久志さんは毎日こつこつ5、6ページずつSFを訳していることとか、伊藤典夫さんは高校生の頃からペーパーブックを読んでいたということ、そして大森望さんはこんなやつではなく恰幅のいいおじさんであったことなどでしょうか。
作品については知らないものが多すぎました。SF読み始めてから一年の人間ではあの場にいる資格はなかったのやも知れませぬ。

異色作家日本編

上記の真っ当な作品でさえ知らないものが多すぎたというのに、こんな題材でついていけるはずがありません。南無。

ウブカタ・スクランブル

こんなことを考えていたらしい。
多くの出版社がラノベに手を出している現在、日本人はバブルに何も学ばなかったのか、とその将来を危ぶんでいたのですが、そんな中で一人未来を見据え、土台を築こうと努力している彼の姿に感動しました。
ただ、多くの資料をあたり、作品世界を深く構築していくその姿勢は、現在のラノベのキャラクター重視の方向に真っ向から相対している感じがします。その方向は、かつてのあまり売れていなかった頃のラノベに近い気がするのですが。俺はいいと思いますが、売れるかなぁ? キャラクター小説に喰われて消えたりしないでくれるといいんですが。
ちなみに、冲方さんはバロットは萌えキャラじゃないと言われて、「わたしは萌えキャラとか書けないみたいなんですよ」と仰っていましたが、ウフコックは私の萌えの原点ですよ?

ワンヒット・ワンダー

[ワンヒット・ワンダー]=[一発モノ]、であるらしい。知らなんだ。
これもトム・ゴドウィンの『冷たい方程式』くらいしか分かるのがありませんでした。
あと、テッド・チャン一発屋候補に挙げられたのは少々ショックでありましたな。


総合的に、何しにいったんだろうという気がするほど理解できませんでした。残念。
というより、対象年齢として大学生は求められていない気が。そもそも同年代の人なんかあまり見かけませんでしたし。冲方さんを呼んだりしてはいるので、一応考慮はされているのでしょうが。でも、合宿でやるネタは面白そうだったんだよなぁ。と言いつつ参加しなかったんですが。
それと、文句が一つ。ウブカタ・スクランブル以外の進行が下手すぎます。安いとはいえ、金を取る以上は上手な進行役を雇って欲しかったところです。
最後に、参加者の紹介する面白いSF作品を貼り付ける場所に『超妹大戦シスマゲドン (1) (ファミ通文庫)』をセミナー開始早々に貼り付けたやつがいたようです。書いてあった一行紹介は私と同意見でしたが、それでもあれはSFじゃないのではなかろうかと。