杜の都のSF研日記(アーカイブ)

旧「杜の都のSF研日記」http://d.hatena.ne.jp/sftonnpei/ 内容を保管しております

これだからテレビ欄チェックは気が抜けない

 なんか、第一クールが終わる前かららなぜかドラマでもいろいろと興味深いネタが。
 6月のドラマコンプレックスでは「ウィルスパニック2006夏 街は感染した」で新型脳炎ウイルスのアウトブレイク
「新・科捜研の女」の第一回スペシャルでも細菌テロネタがあった。コンプレックスは単発で時折「火垂るの墓」「戦国」
といった珍作が出るものだからあまり連続ドラマに興味がない私もなぜか見るのだが、ネタかぶりは偶然か。
 前者は全滅した南海の孤島から持ち帰られたサンプルが不法投棄されてバイオハザード。後者は海外医療援助に行って
日本で「アルタイラ出血熱」(LV.4)を発症した医者が京都府民にうつそうとネズミに自分のウイルスを仕込んで・・・
前者はSARS騒動なんかを踏まえてのシミュレート具合が最初は良かったんだが、さすがにそれだけだと主人公の手に負えないので
解決策は唐突に出現、一気に解決。まぁ、いちおうワクチンが最初からあるものだし、看護士一人じゃ街は救えんか。
 後者は・・・京都にレベル4病原体研究施設がある 患者にアッサリ逃げられる 逆ギレテロ屋 逃走中に突然変異
祇園祭中につき騒ぎは大きくできないので公表せず 捜査員の一人が医者にかまれて感染・・・と2時間スペシャルとは
思えない詰め込み(いや、暴走)っぷりだったが京都の下水道に潜ったネズミ達を捕獲、ここから抗体を作ったしOK!
と一時間で終了させてしまった。うわぉ これは脚本の勝利だ。
 でも、一回は見たい気がする。実写版「滅菌作戦」。角川版「復活の日」では展開の関係であんまり「グール」による
アウシュビッツ作戦」に恐怖感を覚えないんですが。というひどい人。


 あとは「刑事どん亀」なる特命捜査課のドラマでは癒しの施設がサブリミナルでマインドコントロールな人間殺人ロボット
生産施設というアブない話、ライバル企業の開発したアーセナルギア並みの情報統制能力を持つ民間衛星を手に入れるため、
宇宙観光会社が国際テロリストを雇って管制センターを占拠、主任をヌッ殺し、交通信号からブロードバンド回線まであらゆるものに
インタラプトして大混乱・・・もはや連続ドラマの枠を超えとるな。観光会社社長はなにやら某IT会社社長のイメージがまんま
入っているのは宇宙関係者に対する偏見。どの事件も人情話で終わるので安心して見られるが。
 ちなみにセットの一部はTBS痛恨の打ち切りドラマ「愛するために愛されたい」(紹介はキーワード参照 メディア化ないのか?)
の小物が流用されていた。本物を見ていないだけに感動もひとしお。<そっちかい!

と、世間がハウルを見ている中で一人SFな抵抗を試みるのでありました
(やきぶた)