杜の都のSF研日記(アーカイブ)

旧「杜の都のSF研日記」http://d.hatena.ne.jp/sftonnpei/ 内容を保管しております

借り物消化

クリスタルサイレンス〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)

クリスタルサイレンス〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)

クリスタルサイレンス〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)

クリスタルサイレンス〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)

惚れた女のために一人の男が戦う純愛小説。
オッケーです。
しかも、その男は人類が作り出した強力な人工知能だった。
ベッタベタです。でもオッケーです!
と、なんとなく『レベルE』風味で紹介しましたが、いい作品です。人工知能の描き方などもわかりやすかったし、とても読みやすいです。
雰囲気がかなりラノベっぽいんですが、ラノベ大好きな私には全く問題ありません。ネット上での行いがほんとラノベのように擬人化されてましたが、正直そのほうが読みやすいですしね。ただ、登場するヒロインの扱いが少々微妙でした。なんかキャラが立ってないというか、見せ場がないというか…。その辺が個人的にはマイナスでしたかね。まぁ、ここでヒロインの見せ場なんかをいれると完璧なラノベになってしまうような気がしますが。

フロイトの函

フロイトの函

理屈が通りそうで全く通らない会話や、突拍子もない展開など、『夢』の内容を描いた作品としてはかなりの完成度だと思います。加えて、結構読み易いですし。ラストが少しありきたりのような気がしますが、十分面白い作品なんじゃないですか? 

れでぃ×ばと! (電撃文庫)

れでぃ×ばと! (電撃文庫)

とりあえず、執事が出てくるようなので買ってみたのですが…。
ま、作者に執事への思い入れが全くないことだけはよく伝わってきました。