杜の都のSF研日記(アーカイブ)

旧「杜の都のSF研日記」http://d.hatena.ne.jp/sftonnpei/ 内容を保管しております

SFセミナーレポ

5月29日のSFセミナーに関して私に理解できた範囲で(何

「奇想天外」の時代

新人発掘などに大きく貢献した第二期とはまったく毛色が違う第一期やその顛末のギャップが面白かった。
有名人のお悔やみコーナーは井上ひさし氏からファンレター(?)が来たとか
第三期に関しては時間がなかったので言及なし。

アヴラム・デイヴィッドスンとの思い出を語る

ジャンルを超越した作品群の背景には博学な知識と深いリサーチがあるとか。なので死後も大量にアイデアノートやメモが見付かっているという。
影響を受けた作品はあるかという問いに対し、ほとんどないと言った上で彼の作品は「Wide but unique」であると返していたのが印象深い。

リアルロボットの向こう側

ボトムズ新作が控える高橋良輔監督のインタビュー。
虫プロに入るまで〜サンライズ創設の話
・ロボットには手出さないと宣言した後、「サイボーグはロボットじゃない」*1とムリヤリ言いくるめられて
009に手をつけていたころガンダムがヒットし、その影響で好きなことをやるチャンスがめぐってたのが
ダグラム。メカデザはすでに済んでいたが、トレーラーでの運用は監督のアイデア
ボトムズではアイデアが先行してメカデザに取り入れられている。宮崎駿作品のロボに自転車のチェーン
の部品+顕微鏡のターレットのディテールを足したものがATM-09ST「スコープドッグ」のあの特徴的な顔の原点

なんとなく書いてみたくなった。
白兵戦をやる上で機械的打撃を与える武器>杭打ち機>アームパンチ機構・パイルバンカー
・SF的なアイデアは周りからの指摘が多い SF映画モチーフの世界観が多いことは有名 ま、サンライズは一時そうだったんですが
などなど。

こうして《異形》は10年を迎えた

「異形」出身作品の受賞などでさらに躍進を続けるオリジナルアンソロジーのはじまり、そして今後について。
しかし10年は早いなぁ。某氏はサインをもらって大喜びでした。

夜の部・ロボットアニメに乾杯

 「製作者の意図が分かるので面白い作品」と「製作者の意図が分からないので面白い作品」(面白くない、との意見もあった)
というくくりが面白かった。一方でOP・EDだけ見ると「どこにロボが?」というものも多い。
 このあと研究室の相方から電話があり、2コマ目にあまり参加できず・・・

夜の部・非英語圏SF映画上映会

とにかくトルコ。8ビットマイコンでカンフーをインストールするとか別の意味で分かっていらっしゃる。*2
あと、ロジーナウラーなドキュメンタリー映画。時代設定がぶっ飛んでいるとはいえ、やっぱり「抹消された宇宙開発史」ってロマンです

夜の部・今昔SF研事情

 実際若い人も多いんだなと実感。SF研だけがSFのコミュニティではないという意見が印象深かった。
今からという皆さんも頑張って下さい!


そのあと疲労から気がつけば寝オチ(何)
 なにはともあれ中身の濃い一日半でありました。

*1:「ロボットにしては良くやるじゃないか」「いいえ、サイボーグです」なんて映画もあったがなぁ 「ターミナルフォース」だったか

*2:キアヌ君もかつてはパワーグローブハッカー家業をやっていたのは有名な話 っていつの話だよ