怪奇を暴け レェッツゴゥ
全三話が深夜放映された怪奇大作戦セカンドファイルについて(続き)
第2話「昭和幻燈小路」
どっちかというと「ウルトラQ」の「あけてくれ!」みたいな感じの話
なぜアレを作り出せる人物がアレに入れないのかとかいろんなツッコミどころは今回は封印ということで。
第3話「人喰い樹」
最初はバイオ風味の旧作「光る通り魔」かと思ったら○○物○○号+「エイン博士」になり、
最後にみzdn・・・(以下検閲により削除)
スギ花粉による「復讐」というアイデアは確か堀晃も書いてた気がするけどちょっと
ひねった感がある。ラストの一番しぶとく、凶暴ゆえに・・・という牧の独白はなかなか
本作品(旧作含む)全体のテーマを内包していて印象的。実相寺監督ならいかにも言いそうです
どうでもいいけど町田と的矢って役的に逆じゃないですか。まぁ慣れれば気になりませんけど。
さて、本格SF特撮ドラマ・旧怪奇大作戦の作風というかテーマを分類すると
・得体の知れないテクノロジーとその発達への恐怖)
「殺人回路」「恐怖の電話」「氷の死刑台」
・先の戦争が残した爪あと(戦争=テクノロジーという図式?)
「死神の子守唄」「24年目の復讐」
・失われ行く日本の風景
「霧の童話」*1「京都買います」
・現代社会の病理
「かまいたち」「果てしなき暴走」 封印された第24話など
・完全に科学で説明不可能な幻想的展開??
「吸血地獄」「ゆきおんな」
etc というところ。
いかにもな「科学を悪用」をストレートに表現してるのでいわゆる現在の「科捜研」等に比べると
「科学」のレベルはかなりSF寄り。電話での遠隔人体発火、コンピューターのディスプレイから美女が抜け出てきたり
(り、リング??!!)かと思えば物質伝送装置なんてスゴイものを何に使うかと思えば・・・ということもある。
あとは旧日本軍の神経ガスとか放射性物質とかサイボーグ(!)とか。まぁ、これがいわゆる「怪奇」
独特の世界であり、そこから現代の病理に迫っていくのが本作品の最大の特徴。
言ってみれば今回の3作品はパイロット版みたいなものだから、旧シリーズの社会派・幻想譚・怪奇譚
的方面の三種で作ってみたという見方もできると思う。ぜひぜひオリジナル脚本で勝負していける
シリーズになって欲しいであります。難しいですかのぅ