杜の都のSF研日記(アーカイブ)

旧「杜の都のSF研日記」http://d.hatena.ne.jp/sftonnpei/ 内容を保管しております

空飛ぶ実験室でワルツを

映画はあんまり評価されてないが小説の方は個人的に大傑作と思っている『2010年宇宙の旅』に、映画「2001年宇宙の旅」に関する興味深い記述がある。あのディスカバリー号の人工重力ブロックで飛行士がランニングしながらエアボクシングをしているところ。

これしか見つからなかったので音楽はご勘弁を(汗)

それから十年近くののち、大成功をおさめたスカイラブのクルーが、ステーション内部にこれと似た構造を発見した。壁面にぐるりと取り付けられた貯蔵用の箱が、うまい具合になめらかな円弧を描くのである。スカイラブは回転していないが、才気煥発の住人達はそれくらいのことではくじけなかった。やがてリスかごに入れられたハツカネズミ式に、トラックをただ走りさえすれば、『2001年』のあの場面とほとんど見分けのつかない情景になることがわかった。

昔からこの部分が気になっていたのだが、インターネットの発達がついに本映像の視聴を実現!ブツはディスカバリーチャンネルの公式動画。たしかにこれは映画ファンも宇宙開発マニアも必見。
http://www.youtube.com/watch?v=S_p7LiyOUx0 (どうやら、公式なので埋め込まれたくないらしい)
飛行士がカメラ持って走っているあたりは圧巻。ただ、ディスカバリー号ぐらいの半径だと遠心力の差が大きいので居心地の悪さを感じるらしいので実際に作るのは難しそう。
本当ならスペースシャトルで再利用する予定だったのだが現実はご存じのとおり。無人ドッキング技術を鍛えておけば何とかなったのに残念。
(ちゃあしう)