杜の都のSF研日記(アーカイブ)

旧「杜の都のSF研日記」http://d.hatena.ne.jp/sftonnpei/ 内容を保管しております

萬屋直人「旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。」

旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。 (電撃文庫)

旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。 (電撃文庫)

ただ、離着陸の関係から、Λ字型尾翼は実際にはあまり用いられることのない構造だ。唯一メジャーな例が、某大国の無人偵察機だったりするのは、少々皮肉なことかもしれない。

「Λ」は実際はターンV、つまりVの逆。だいぶ分かっている人が書いているらしく自分のような工学屋には二章は非常に興味深い。気になる人は参考までに
鳥人間コンテスト出場経験者の視点から「旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。」の人力飛行機描写を検証してみる - 偏読日記@はてな
http://d.hatena.ne.jp/a-park/20080501/p1


「喪失症」の蔓延する世界。ある日名前が消え、写真が消え、影が消え、そしてその人物は消える。人口の急激な減少で急速に滅びを迎える社会。名前の消滅を知った「少年」と「少女」は学校を抜け出し、バイク一台で世界の果てを目指す。

壁 (新潮文庫)

壁 (新潮文庫)

S・カルマ氏か!懐かしいなおい。でも彼は別の居場所を発見できた(?)のに対してこの世界で消えてしまうと痕跡すらも消えてしまう。最後の最後で重要なルールが出てくるがこれが継続のための重要なフラグか。ということは、世界の文明の証・文章を喪失から守るべく、かたっぱしから資料の中の識別可能な「人称」?を消そうと頑張っている学者とかいるかも ってもしこのネタ使って書こうとしてたら御免なさい。


ちなみに、スーパーカブの耐久力はいろいろと折り紙つきなそうで
>史上最強のバイク、ホンダ『スーパーカブ』 | WIRED VISION
http://wiredvision.jp/news/200805/2008052623.html
>伝説の原付バイク「ホンダ・スーパーカブ」は本当に伝説級なのか検証するムービー GIGAZINE
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090301_legend_of_super_cub/

日本一周どころか南米大陸縦断くらいは普通にやってのけるほど耐久力に優れているスーパーカブですがいったいその限界はどのあたりにあるのでしょうか?
吊してみます
そして落とします
見事に車輪が変形しています。大丈夫でしょうか
キーを回すとウィンカーが点灯する。電気系統は大丈夫なようです
エンジンも大丈夫。普通に動いて走ります

…自分の中で「ハードな運用環境に耐える」といえばロシア人的発想*1だったが日本にもそういうものがあるんですな。

*1:代表例はT-34・AK-47・RPG-7 おかげさんで世界中で大活躍(悪い意味で)