杜の都のSF研日記(アーカイブ)

旧「杜の都のSF研日記」http://d.hatena.ne.jp/sftonnpei/ 内容を保管しております

故郷から0.0000001光年<ちゃあしう>

犬狼伝説??!!

例年まれに見る大雪で行動が困難だったりします


写真は駅前にあった電気店の看板。
「銃を手に立ち塞がる者あらばこれを撃て」


敦賀市立図書館はさらにバージョンアップ!「謎の円盤UFO大全」とか「銀盤カレイドスコープ」のような誰が読むんだという素晴らしい本が続々と増えておりました。

アイ、ロボット

 「マイノリティ・レポート」の「ハリウッド的解釈」がまぁまぁだったので見てみた。
人間と機械、理性と論理と対立した命題をしっかりと処理しているし、肝心の「憲法解釈」ならぬ「3原則解釈」は昔なつかしの感じでそれなり、かな。
なんだよ、敵はブレイン*1とかユーコム*2かよ!という突っ込みはあるが。
 帆場英一のロボット開発者の「自殺」と、その後の捜査とかやけに動きのいい素子VSガイノイドロボットバトルなんかのアクションはやっぱりジャパニメーションの影響だろうか。
文句があるのは2つ。
・主人公がロボット嫌いな理由
うまい、んだけど複線をもっと張って欲しかった。あんまり唐突に過去をバラすと某アニメのようになっちゃうぞ
・コンビはケルヴィン博士だけか??!!(実は違う)
アシモフからクレジットを(とりあえず)もらったのならやっぱりここはアンドロイド刑事
の元祖である「オリヴァー・R・ダニール」刑事と組ませないと、と思わなくもなかったり。
まあ、優秀な別の「相棒」がいるので必要ないんだがね。

ケルヴィン博士はオバサンというイメージをずっと持っていたから違和感はなかった。

読書

ディアスポラ グレッグ・イーガン

列車の中で読了。スケールのでかい話はいいね。
読書会のためにネタは残しておきます

記憶汚染 林譲治

 個人認証・買い物・会話あらゆることに利用されるハンドヘルド・コンピューターが
世界を変えていくというテーマを扱ったまさしく「ウロボロス」前史といえる作品。
なるほど、AADDのアタマにコンピューター埋め込んだ連中の描き方があっさりしているわけだ。
未来予測描写から現在も進む海馬チップ埋め込み、社会構造変化など、話題も十分。
スタニスワフ・レムが「アルジャーノンに花束を」は「知能増大の与える社会的影響を考慮しておらず、これはSFとしての責任を果たしていない!」と斬っていたが
(というより、あれはラノベかファンタジーなのだ。そう野暮な突っ込みせんでも)
これはその意味で責任を果たしているといえるだろう。
仮想戦記作家らしい「歴史認識」に対する考え方は立派なもんだと思う。一部政治家も
プロの皆さんも見習っていただきたい。
ただ、いきなりMMRにまで話がいくのはどうなのだろう。
なんてったってオブジェクト指向とかHTMLとかスタイルシートとかふごふご


プリズナーNo.6+日本アパッチ族な「非公共エリア」はあんまりかかわりたくないものである
描写もここだけエグいなぁ
<やきぶた>