杜の都のSF研日記(アーカイブ)

旧「杜の都のSF研日記」http://d.hatena.ne.jp/sftonnpei/ 内容を保管しております

低軌道戦士 逆襲のベクトル制御

「科学者たちが考えているより、民衆は賢い」
カール・セーガン

なんとなく一連の救出劇を見て思い起こした台詞。視聴者も時代によって変化します。
まぁ、「押し返す」というのは一種のカタルシスですがね。

  • 低軌道リング内には磁性流体が注入され、高速回転することで構造を維持

ずばりORS(オービタル・リング・システム)ですな。銀さんオススメの「テッカマンブレード」にも登場。
軌道にたくさん衛星を浮かべる>数が多いとなんだか土星の輪を超えて雲みたいになる
>その上にドーナツ状のガワをかぶせる>そのまんまだとガワは落ちるんで磁気とかを利用して
衛星群を加速してやる>加速の反動でガワは軌道にとどまる>そこからエレベーターを下ろす
というのがそのアイデアの骨子。バランス調整なんかもいちおう3者で融通しあっているということで
いいのかな。
というわけで前言撤回。一機倒壊し始めたらリングから緊急パージすれば助か・・・
やっぱ難しいか。どちらにしろ全人類を敵に回すので、まさか試そうという人はいないでしょうけど。
 ちなみに軌道エレベータから落っこちるとまずいというのは「楽園の泉」でもクラークが「実例」をあげて
ましたな。衛星軌道での作業になれてる人間ほど犯しやすいミスだとか。
一般的な宇宙遊泳だと自分も一つの人工衛星的な扱いが出来るが、軌道エレベーターでは地球に
対して自分は静止中、つまりアインシュタイン的にいうところの「等価」原理が成り立つ*1が、
そのあと痛いではすまないので皆さんも観光の際にはお気をつけて。
そういやスポーツとして流行るという説と新種の「名所」になるという説があったな。


ARMORED CORE2」でもORSという対戦ステージがあって、宇宙は見えるけど
重力ありでエリアオーバー制限が厳しいところがあった。なんだか懐かしい*2

最初聞いたときは鳥人計画 (角川文庫)超人計画 (角川文庫)か迷った。
おそらく他にもひとりはいるはず(ねーよ)
今回大活躍の二重人格者は先行量産超兵かどうかはちょっと不明だが、彼にも
漂流後の後遺症に対してナノマシン導入みたいな共通項があるということかな 
ここは90年代海外ナノテクSFチックな展開を希望。


いろんな方面で挑戦的なわけですが、それによってやっぱり目立ってしまうのは
やっぱり「今との地続き」か。このへんはこれからに期待。
似非チャベスには大爆笑。なんかイケメンになってるよ!
(ちゃあしう)

*1:無重量状態が継続する 地面にキスするまでは!

*2:その一方でジオマトリクス本社から見えるフォボスダイモスが異様にデカい まぁ、これは「トータルリコール」でもあった「絵になる演出」ということで