マイケル・ベイ「トランスフォーマー：リベンジ」

映画の日にヱヴァ二回目を見に行き、そのまま北上して最後の最後の上映に滑り込む。吹き替えは終了だった…

俺は一生かけてこいつらと戦ってたのに
あんたはチワワみたいに飼い慣らしてやがる

前回、空気の読める愛車・命を張った仲間そしてアグレッシブな恋人を手に入れてウハウハだった我らが主人公サム。今度は大学デビュー！しかしハイになっている親を尻目に悲しい事実が。寮生活なら自家用車の持ち込みはNGなのだ。バンブルともお別れ…？？ウォッシャー液を流して泣くバンブル。一方他のオートボット達は前回の米軍側主人公レノックス＆オプティマス・プライムをリーダーとする「ネスト部隊」を結成し、ディセプティコン残党部隊を極秘に殲滅していた。だが、保管されていたオールスパークの破片が盗み出され、メガトロンが復活。さらに古代トランスフォーマー「フォールン」が地球へと襲来する。そして大学デビューを親とオールスパークの破片、そして怪しいルームメイトに散々ぶち壊されたサムにも魔の手が迫っていた…

よくもここまでやってくれるぜ！という感じの前作そのままスケールアップな超大作。三分の一は米軍のプロモじゃね？ってぐらいドンパチ万歳。あと下ネタ満載。流石に大丈夫かと心配になるほど。どうせ人間ドラマなんぞに興味はないし、相変わらずヘタレなサムよりミカエラのほうがずっと頼りになるし、とにかく何も考えずに安心して見られる貴重なロボ物。なんつーか、こういう単純なことがなぜできない？ガンヘッド以降ああいう流れが無いのも当然か。やってもらっても珍作になりそうだが。え？ヤマト？なんですかそれは？

ちょっと思ったのは、あの複雑なディテールだと格闘戦でくんずほぐれず状態の時分かりにくいよね、ということ。考えてみると、「ロボットプロレス」のほうが作画的には難しいわけで、高い技術力は伺えるんだけどな。

前回の暗号解析チームは出ない(美人だったのになー)が、まさかのセクター７「元」エージェント、シモンズがものすごく大活躍。ネスト部隊創設で政府のお仕事首にされ、親に逆らえぬまま惣菜屋の手伝いをさせられるシモンズ君だったが、裏ではセクター7時代にパクってきた資料をもとに色々と包囲されて身動きとれないサム達をサポートしてくれる。死亡フラグを立ててはへし折るこのおっさんの活躍は見どころ。勝負パンツとかママンとの関係とかアホウなところもあるけどな

その他

・トランスフォーマーのエネルギーは「エネルゴン」　この争奪戦が話のカギ
誰かさんみたいにガソリンを飲んでも脳がやられるだけです。注意しましょう
> レコードチャイナ：「トランスフォーマーになりたかった」、ガソリン飲み続けた少年が知能障害に−四川省
>http://b.hatena.ne.jp/entry/www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=33560
この少年も先にリベンジを見ていれば助かったのに
…まぁ、知能が低下した人間の証言なので話半分、でしょうが
・C-17輸送機から中国領土に空挺降下する人型兵器超ロボット生命体
　ビークルモードで飛び出したのに空中でカッコ決め決めの無駄な変形にシビレル　その後大型３連パラシュート展開！
　「ディセプティコンはブリキ缶のクズだぜ*1！」「だが、シベリアじゃ新型が（ｒｙ」
・ぬこカレンダーで世界を目指すプチIT企業が登場
　ようつべやニコニコの流行にも敏感なマイケル・ベイ
・大学の環境サークルが売っている「葉っぱ」には気をつけましょう
・大学デビューで講師に楯突くとえらい目にあいます
・メガトロンのスタースクリームへの八つ当たり　「この愚か者MEGA！」
・オバマ大統領は宇宙移民には冷たいらしい
・スミソニアンに放射能探知機を持ち込んで爺さん探すシーンではエノラ・ゲイが大写しになる
　日本の売上が不満だったのか、どうも前作みたいなサービスが少ない気がする。戦う場所も上海だし
・機械生命体なのに爺さんのジェットファイア　着陸脚が杖代わり
　エネルゴンが無くなるとトランスフォーマーといえども錆びついて朽ち果てるそうです　人間だってそう変わりはしませんが。
　他の傭兵もT型フォードとかに化けてまだ寝てるんだろうか
・今度は合体だ！　…ｱﾙｪｰ
　それ、パーツ取りというか融合というか。
・ラストは「随伴歩兵付きの人型兵器の総力戦」が見られる　
　オートボット支援＋ディセプティコン残党迎撃部隊の名前が「ネスト部隊」ねぇ…　俺の中のフロム脳がはちきれ(このコメントは汚染されています)
ACの新作マダー（いいかげんにしなさい）
・発煙弾は投げそこなうと危険です
・まさかの米軍秘密兵器登場

もう公開は少ないぞ！見てない人間は急げ！

*1:似たことをホントに言う　今回の司令官殿は口が悪いでございます