シャトル・フィクションズ番外編 スペースシャトルのあゆみ
さて、スペースシャトルを知るにはその成立までを知っておくほうがいいだろう。いかにしてこの異様な宇宙機が誕生したのか?
主にEncyclopedia Astronauticaなどから情報引っ張ってきてます
他、最近の往還機開発資料ではこれなんかも
・宇宙の大目標について(8)中長期目標としての 再使用型の宇宙活動へ:宇宙政策シンクタンク:宙の会
http://www.soranokai.jp/pages/shuttlerocket_9.html
戦前のパルプ雑誌から多数の宇宙船がSFには登場していたが、その多くに翼があった。これは飛行機の延長上と言う考え方であり、別に深いものではない。しかし、実際に「宇宙まで行く飛行機」というものが登場するまでにはまだまだ技術の壁があった。
ロケットにも翼があるじゃん!という方もおられるだろう。これは当時制御技術の問題+飛行高度が低かったため、大気の中を飛ぶのであれば翼で安定を制御できるだろうという考え方に基づいている。実際、近年のロケットでは安定翼すら無いものが多い。これはエンジン自体で方向を変えたりできる制御技術発達によるものである。
対蹠点爆撃機ゼンガー
さて、アメリカでゴダードが液体燃料ロケットの打ち上げに成功し、一部にロケットブームがわき起こっていた頃、ドイツでも宇宙旅行教会が設立されロケットの研究が進められた。そしてその技術はやがてドイツの決戦兵器「報復兵器2号」V-2として不幸な形ではあるが結実することになる。
そんな中1940年代、ドイツの物理学者オイゲン・ゼンガーはドイツから直接連合国最大の勢力であるアメリカに攻撃を加えるための手段として有翼ロケット機「SilverFogel(ドイツ語読みならズィルバーフォーゲル・英語風ならシルバーバードとでもなるか)」を発案した。現在では発案者であり流体力学で多大な業績を残すオイゲン・ゼンガーの名前を取って対蹠点(地球の裏側)爆撃機「ゼンガー」と呼ばれることが多い。
当時ドイツが保有していた世界初の弾道ミサイル・V-2では攻撃できてもイギリスまでであり、その射程延長にはロケットのさらなる強化か、どこか近い場所での発射*1が必要となる。前者はいわゆる「ICBM 大陸間弾道弾」として、後者は「SLBM 潜水艦発射型弾道ミサイル」として実現するが、博士の計画はそれらとは全く異なる。
Wikipedia→対蹠点爆撃機ゼンガー
二段式のロケット爆撃機を地上の大型カタパルトで加速、大気圏外までいったん飛行する。その後機体は真空と大気圏の境界を飛び、やがて高度を落とし始める。すると大気圏が抵抗により機体を地球外へと弾き出すことで水切りの石のように大気圏外縁を跳ねて飛んでいくことになる。このまま跳ね続けてアメリカ上空へと到達した機体は搭載する爆弾を投下して離脱、その後機体は太平洋で日本軍は占領しているであろう島へ着陸して回収される*2 というもの。かなり投げやりであり、そもそも大気圏突入の際の過熱など考慮していないかなり無茶な計画であるが、それなりに真面目に検討されていたらしい。
ちなみにこの計画の紹介に使われている図にはたいてい「ニューヨークに同心円の絵が描いてある図」が登場するが、これはドイツがこれに核弾頭を積む予定だった というわけではないようだ。そもそも、ドイツの原爆計画はそこまで真面目でなかったのは今では知られている通り。
・The Unwanted Blog:The most abused diagram in aerospace history
http://up-ship.com/blog/?p=2527
何のことは無い、爆弾を高高度から投下した場合の命中範囲を正規分布で示したものだった というのがそのオチ。
X-15ロケット機・X-20ダイナソア&スパイラル計画
戦後、ドイツの科学技術はアメリカとソ連の両国家に吸収されていくことになるが、このゼンガー博士のプランもそのひとつとなる。アメリカはほぼ同じことを実現する「X-20ダイナソア」計画を発案する。X-20"Dyna-soar"は先のゼンガー博士の方法*3で飛行してソ連領や共産圏を高高度から偵察もしくは「特殊弾頭」で攻撃する機体として考案された。X-20は弾道弾であるタイタンもしくはサターンロケットで加速され、十分な加速を得た状態で大気圏を離脱。大気上層を跳ねながら東側上空を横断し、地球を回ってアメリカ本土に帰投する。その性質上、ダイナソアは衛星軌道には乗らない(派生計画として軌道飛行案はあったらしい)。空軍は滑空実験ののち、実機を作成することとなっていた。
ダイナソア以外でも、マッハ4超の極超音速飛行におけるデータを取ることは今後の宇宙開発ならびに軍備開発競争で必須だとされており、ノースアメリカン社製のロケット機X-15が開発されてテストが繰り返されていた。公式に宇宙空間と認められる(ことになっている)高度100kmへの到達やマッハ6.7への到達など輝かしい記録を残しているが、墜落による死亡事故もあった。なお、大気圏外縁では翼で制御できるほど大気が無いので宇宙船と同じくロケットによる姿勢制御システムが搭載されている。
Wikipedia→X-15(航空機)
X-15の残したデータに加え、それまでに試験されていた多数のデルタ翼機でダイナソアの滑空用データが採集された。さあ、あとは実機だ...と進んでいた刹那。マクナマラが国防長官になった際、マーキュリー計画やってるのにダイナソアを建造するのは宇宙への二重投資に他ならない!と文句がつき、ここにダイナソア計画は中止に追い込まれてしまった。
Wikipedia→X-20(航空機)
実機が無いXナンバーなんて、などと思っていたが、X-6(原子力機)の段階で無い罠
宇宙への夢とからめつつ「第二次大戦の秘密兵器」ロケットを歴史改変の鍵とする仮想戦記は林譲治『特型噴進弾「奮龍」戦記』、陰山琢磨『蒼空の光芒 弩級殺し/零戦の勇士 新たなる大戦』と色々あるのだが、ゼンガーとダイナソアが出てくるぶっ飛び系仮想戦記『迅雷計画』は日本の宇宙開発がふがいないのは過去の敗戦のせいだ→日本をもっと強くしてしまえばいい という発想で過去改変を行うなかなか手段と目的が入れ変わったスゴイ話。ガンダムからハルヒまで広いネタ方面でも有名だが、三巻の「未来から来たことを最大限に利用した」対米最終兵器のアイデアはなかなかSF的にも面白いと思う。最終巻ではありえないぐらいのドリームメンバーを揃えて念願の宇宙に到達。遠未来からの干渉で原爆から巨大戦艦にパワードスーツ化されたプロテクトギアまで持ってるチートドイツ軍の重地下要塞と宇宙機ゼンガーに対抗すべく、日本はX-20ダイナソアを「恐龍」として実用化する(ブースターはソユーズロケット!)。
そうそう、同じく宇宙開発まで行く仮想戦記をいくつか書いてる佐藤大輔の『RSBC』でもゼンガーが出てたな。日本側の宇宙機ってどんなものなのだろう。あの人のことだからまた「ヤ○ト」とか…
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ロケットによる高高度飛行テーマだと、『ストラトス・フォー』では地球に落下する隕石の迎撃手段なんてものも。ADV『夏のロケット』も空中発射で宇宙認定高度到達を目指す話と聞く。
一方のソ連でも似た計画が進められようとしていた。「スパイラル計画(またの名を50-50計画)」では、マッハ4で飛行する超音速デルタ翼機の上からロケットブースターを装着した小型デルタ翼+リフティングボディ機を発射するというものである。発射される子機の翼は角度が変更できるようになっており、大気圏に突入する際には角度を立て、大気圏内で広げるようになっていた。また、子機にもジェットエンジンがあり、着陸時に使用されることとなっていた。子機を再現したMIG-105実験機の滑空実験は行われたが、肝心の母機が出来なかったせいか、それとも今の宇宙計画に集中したためか中断している。
・Encyclopedia Astronautica MiG 105-11
http://www.astronautix.com/craft/mig10511.htm
・50-50
http://www.astronautix.com/lvs/spil5050.htm
佐藤大輔『遥かなる星』ではソ連と日本での宇宙開発競争が繰り広げられることになるが、ここで戦略ロケット軍司令官・ガガーリンが乗って酷い目に会ったのがスパイラル計画の機体である。単座の極超音速機でよく無事だったな*4
遙かなる星〈1〉パックス・アメリカーナ (トクマ・ノベルズ)
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スペースシャトル計画始動
その後アポロ計画終了とともに、宇宙開発には大鉈が振り下ろされることになる。それでも月基地や火星旅行には多くの時間とハードウェアが必要であり、その打ち上げのためにはより「効率のいい打ち上げ機」とその地球帰還方法が必要となる。アポロ計画前から出されていたアイデアを元に再利用型宇宙機としてスペース・シャトル(STS Space Transportation System)という概念が登場することになる。
Wikipedia→スペースシャトル計画
当時のプランはいろいろなものがあった。オービター1つとっても、直線翼/デルタ翼/リフティングボディといくつもあり、さらにブースターに至っては既存のサターンロケットを使うもの、有人で操縦されて滑走路に戻る有翼ブースターなど様々なアイデアがあった。凄いものではサターン5型がそそり立っている一番上の横にオービターがセミのように張り付いてる超バランスが悪そうなものまである。まさにウイリアム・バートン「サターン時代」(ワイオミング生まれの宇宙飛行士収録)
・Wikipedia→Saturn-Shuttle
ワイオミング生まれの宇宙飛行士 宇宙開発SF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)
- 作者: アーサー・C・クラーク,スティーヴン・バクスター,アダム=トロイ・カストロ,ジェリイ・オルション,アンディ・ダンカン,ウィリアム・バートン,ジェイムズ・ラヴグローヴ,エリック・チョイ,中村融,鷲尾直広,浅倉久志
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理想は打ち上げにしか使わないブースターも発射基地に戻ってきて完全再利用できるものなのだが、それをやろうとするにはとても必要なエンジン・燃料・機体素材と課題が多すぎることが判明し、既存技術で出来る範囲で候補は絞られた。
アポロの影で構想されていた次世代ロケットから80年代半ばの次世代シャトル案までいろいろ紹介
・INTRODUCTION TO FUTURE LAUNCH VEHICLE PLANS [1963-2001]
http://www.pmview.com/spaceodysseytwo/spacelvs/index.htm
結局コストと開発にかかる手間を考えて採用されたのがロックウェル・インターナショナルの案。使い捨ての大型燃料タンク(ET)と再利用可能な固体燃料ブースター(SRB)を併用して打ち上げるというものである。ETは軌道上で破棄されるが、SRBは海上で回収されて再利用ができる。オービターには耐熱タイルが張られ、地球帰還後は多少のメンテと荷物の詰め替えで2週間後には再打ち上げに持っていけるものだと期待されていた。
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シャトル計画発表前後には、ジェラルド・オニール博士による宇宙植民地建造案「スペースコロニー」構想が提案されている。また大規模な宇宙太陽光発電のプランも国民に示され、宇宙「熱」と、それを実現する乗物としてのスペースシャトルへの期待はここで頂点に達した といえるかもしれない。
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まあとにかく、この時点ではシャトルは未来を拓く乗物であり、皆がいずれは乗る物 という考えは広かったようで。トランスフォーマーではデストロン側に輸送参謀 アストロトレインというキャラがいるが、こいつは人型→機関車→スペースシャトルへと変形する。名前の通り「宇宙の列車」としての輸送を担う役割 というものがあらわされたキャラなんじゃなかろうか
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米ソそれぞれの夢と現実
コロンビア一回目の試験飛行*7で、離陸直後からタイルが16枚もはがれていた事が確認された。マズいんじゃない?という声もあったものの、大気圏突入にはとりあえず成功。その後の試験打ち上げも問題なかったため、シャトル計画は続行となった。アメリカはそれまでの「使い捨てロケット」の生産を中止、衛星打ち上げを全てシャトルに一任する方向に修正する。2号機チャレンジャー、3号機ディスカバリー、4号機でより長期のミッション(そして軍事ミッション)も主眼に入れたアトランティスも完成し、シャトルは4機体制に移行する。
一方のロシアも、最初のころこそ「アメリカのシャトルは宇宙兵器*8だ!国際条約違反だ!」と言ってみたものの、やっぱりシャトルが欲しくなってきた。無人実験機として先のMiG-105の形状を基に再突入試験機Bor-4を打ち上げ*9、その後シャトル形状そのもののスケールダウン版模型であるBor-5を経て、さらにジェットエンジンが付いて自力飛行可能な練習機を皮切りに一気に事が進み、超大型打ち上げ機「エネルギア」によるシャトル打ち上げが実行に移された。エネルギア2号機は無人実験機「ブラン(ブラーン 吹雪を意味する)」を打ち上げ、自動操縦での地球帰還に成功した。ソ連は後一回無人実験をやってから有人打ち上げを行い宇宙ステーション ミールの拡充作業に使う予定だったとされている。しかし、もうソ連にそれ以上の余裕は無かったのは知られている通り。軍事でも開発競争をやってるのに開発に金がかかりすぎたのはさらにソ連を大きく傾けることに、
Wikipedia→ブラン(オービター)
実験機などが多数残存し、ドイツに買われたりレストランにされてたり と運命は様々 肝心の宇宙に行った機体は格納庫ごと嵐で潰れたそうである。ナム…
こちらのムービーでは、インド洋で回収された試験機〜ブランまでを紹介。Borシリーズ実験機はかなり小型なんですな。なお、アントノフAn-124とそのシャトル輸送のため開発された改良型である超大型輸送機アントノフAn-225はソ連崩壊後、超重量級輸送専門の民間企業で運用され、ロシア/ウクライナはもちろんの事米軍や自衛隊も愛用している。本当はAn-225で無人ロケットや有人宇宙船を空中発射する事業(例:小型シャトルMAKS)もいくつか検討されてたけど、この分じゃ出番はなさそう。発射失敗で爆発して失われるリスクを抱えるよりよさげだろうし。
Wikipedia→An-225(航空機)
ハイチ地震で初来日、東北大震災でも輸送作業に参加している(フィクションではよく量産される。ガングリフォンとかマ○ラヴ○ルタとか)
さて本来なら無人打ち上げで終わったはずのブランなのだが、なんとゴルゴ13「一生一射」で有人打ち上げが行われ、こともあろうにゴルゴが「2回目」の宇宙飛行を行っている*10。ターゲットは制御不能に陥ったアメリカのレーザー攻撃衛星。
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アメリカとしてはさっさと宇宙ステーションを作ってその力を示したいところだったが、それには金もかかるし手間もかかる。ということでパートナーを募集。ロボットアーム開発のカナダや有人打ち上げのまだないヨーロッパ宇宙機関が参加を決定。レーガン大統領が中曽根時代に声をかけたのをきっかけとして日本もこの国際協力宇宙ステーション計画への参加を決定した。これもまた長いこと尾を引くことになる。ちなみに、このころの宇宙ステーションの名称は「フリーダム」だった。 個人的には通常なら捨ててしまうET・外部燃料タンクを結合させて作る宇宙ステーションが好みだったんだが 手間か。
・STS External Tank Station
http://www.astronautix.com/craft/stsation.htm
このころには他国からも「いいよなーシャトルとかー」というわけで後追いで自前のシャトル計画が登場する。代表格がこの2つ
フランス&ヨーロッパ宇宙機関版シャトル 「エルメス(ヘルメスとも)」
Wikipedia→エルメス(宇宙船)
アメリカのシャトル実用化のころから当初はフランス独自、のちにヨーロッパ宇宙機関独自の有人機として開発を計画。アリアンV型ロケットはエルメス打ち上げを念頭に入れたため設計でいろいろ制約をくらったというのは有名な話。おかげで開発が遅れに遅れてしまった。
また、チャレンジャー事故後は脱出システムや効率化などを考えている間に重量が増加。最終的に「シャトル本体には乗員だけが乗り、使い捨てるカーゴベイと分ける」という案を発案したもののやっぱり中止になった。
日本&NASDA版「無人」シャトル 「HOPE」(H-II Orbital Plane)
1996年、ついに完成した純国産大型ロケットH-IIの発展型で打ち上げることを想定していた日本版スペースシャトルだが、これは無人。自動操縦で物資補給後地球に帰還する。将来的には有人化も含みを残していたのかもしれないと言われているが定かではない。HOPE検討前にはH-I発展型orその次世代ロケット小型有人シャトル「ヤマト」という案もあったとか。これについてはのちの回で詳しく紹介。
『スペースバンパイア』という映画にハレー彗星調査用に改造されたヨーロッパのシャトル「チャーチル」が出てくるらしいんだが、内容は俺みたいな人間向け、ではないかなどうかな 巨大な太陽電池パドルとちっさいカナードがX-71+無人探査機めいて気になるのだが
チャレンジャー事故と方向転換、日本への影響
そして訪れた1986年。SRB・固体燃料ブースターの冷却パッキン不具合から発生したチャレンジャー事故ですべてが狂ってしまった。チャレンジャー事故後、アメリカは旧来型のロケットの生産を再開。衛星打ち上げはそっちに任せ、有人でやらねばならないもののみシャトルで行うことになった。一方で、シャトル打ち上げを目論んでいた惑星探査機「ユリシーズ」「マゼラン」「ガリレオ」に関してはハードウェアを変更する事が出来ずシャトルでの継続打ち上げになったがおかげで計画が大きく遅延することになった。また、これにより極軌道への投入を可能とするはずだった空軍のヴァンデンバーグ宇宙基地からのシャトル打ち上げ計画も中止となった。
アーサー・C・クラーク『2010年宇宙の旅』では木星系の描写をガリレオの探査データ準拠にすることが目標としてあったようで本編でも「70年代のボイジャー、80年代のガリレオ、90年代のケプラー*11の探査」という言及があったがガリレオは見事にこの影響を受けてしまうことになった。
読み直して、『2061年』の方だったことに気がついたので修正。なんということだ…
何はともあれクラークは想像力をフルに駆使して、また天文学者の最新学説を基に木星とその衛星を描ききった。本人いわく「私は待たないことに決めた」。 結果はガリレオと大きくたがわず、またエウロパの生命に関してもかなりの可能性を含むデータが得られている。
2010年宇宙の旅〔新版〕 (ハヤカワ文庫 SF) (文庫) (ハヤカワ文庫SF)
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なお、日本のステーション計画参加に伴いNASDA・宇宙開発事業団は日本人を宇宙飛行士としてシャトルに乗せる計画を立てたのだが、これもチャレンジャー事故の影響で大幅に遅れることになり、TBSの宇宙特派員:秋山豊寛氏のソユーズによるミール訪問に抜かされることになったのは有名な話。ただし、毛利衛氏の宇宙飛行が大きな契機となって、いわゆる「宇宙飛行士チャレンジもの」というマンガ等のジャンルが出来た感は強い。
- 出版社/メーカー: フジテレビジョン
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なお、あの事故の際チャレンジャーに登場していた乗員の中には、公募による「女性学校教師」クリスタ・マコーリフ*12のような人もいれば、エリソン・オニヅカという日系人飛行士もいた。彼の前のミッションは軍事であるため、未だ内容は公開されていないとか。
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MOONLIGHT MILE 1 (ビッグコミックススペシャル)
- 作者: 太田垣康男
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本作では通常のSTSシャトル→ベンチャースタースタイルの大型シャトル→スペースプレーンと昔の予想通りの発展がみられる*13。一方で日本はH-IIIが失敗しいったんは自力宇宙飛行をあきらめるも、吾朗の子ども誕生と「安全保障」的観点からH-IIAによる有人宇宙機打ち上げを試みる という展開に。
シャトルを継ぐもの
チャレンジャー事故後、長期滞在向けに改良がくわえられた新型機としてエンデバーが就航したが、根本的な構造は同じであった。欠点が多い今のシャトルをなんとかしよう、ということでシャトル後継機の建造案も多数立てられることになる。
基本路線は2つ。
『スペースプレーン』
スペースシャトルは垂直にロケットで打ち上げられて飛行機の用に戻ってくるゆえ最初の打ち上げがかなりの派手さを誇り乗員へのハードルも高い。一方、「飛行機のように飛び、ジェット→スクラムエンジン*14→ロケットエンジンに切り替えて宇宙へ向かい、また飛行機の用に戻ってくる夢の存在」がスペースプレーンである。ただし、その開発のためには「ジェット・スクラム・ロケットの3種を巧く使い分け、再利用可能な強度を保ち、なおかつ軽い というとても難しい開発を強いられることになる
飛行機がそのまま宇宙へ行って帰ってくるスペースプレーン・SSTO(Single Stage To Orbit 単段式宇宙機)の問題解決策として母機である大型機から空中発射することで負荷を減らし初速を稼ぐと言うTSTO(Two Stage To Orbit 2段式宇宙機)というアイデアも昔からあるのだが、よっぽどのエンジン性能が無いと、通常のロケットを上回る性能にならないことが証明されている。
オリエント・エクスプレスと銘打ったSSTO開発計画、NASP X-30は肝心のスクラムエンジンのメドもなく始めたのがたたって早々に有無消散している。英国は「HOTOL」というSSTO式スペースプレーンの独自開発を目指していた。当初は自力で離陸する予定だったが、リスク評価した後にいったん中止。後にアントノフAn-225「ムリヤ」で空中発射する小型版「HOTOL2」も発案されたがやっぱり中止になった。前に付いた垂直尾翼がいかにも英国面を醸し出している。
・蛇乃目伍長の「エアフォースの英国面に来い!」 Mk.2 ”Bae HOTOLとSkylon”
http://blog.livedoor.jp/janome_gotyou/archives/1911019.html
最近話題のSSTO計画スカイロンについても。
ドイツではTSTO・二段式でマッハ4級の超音速機から宇宙船を発射する「ゼンガーII*15」開発を進めよう、という話があったものの、こちらも技術的難題が多くていまだクリアにはならず。さりげなくというか日本もスペースプレーン開発計画はあるにはあるが、まだまだそこに行くまでのエンジン開発が難儀している。
X-30だと佐藤大輔『征途』に出てくるがこちらではアメリカ受難の役割。市街地に突っ込んで『マッカンドルー教授』シリーズのシェフィールド先生哀れ… (なぜこんな役にしたし 許せん)
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日米決戦2025―そのとき、日本は決断した! (ボムコミックス (39))
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一方で、スペースプレーンが滞りなく実現した世界でのゼンガー派生型「宇宙旅客機」が出てくる話 となると三雲岳斗の近未来SFミステリ『M.G.H』 宇宙ホテルの密室殺人を解く話である。
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某所の解説レジュメ→http://www28.atwiki.jp/tohokusf/pages/101.html
ヤシマ作戦でエヴァ零号機が使ってた盾もTV版では「SSTOのお下がり」との設定。耐熱性なら文句なしだろうが、ちょっとエネルギー密度的にはどうなのか とも思わなくはない。 そして新劇場版ではリストラ… なおSSTOは他にもゲンドウが移動時に使用してるシーンがちらっとある。古めの装備も使われまくってるが意外とハイテク装備もあるもんだ。
軍事の面でも、スペースプレーンは「高速輸送」という点で大きな意味を持つ。『イグニッション』のダグ・ビーソンによる『TAV攻撃艇発進す』では、エアフォースワンがハイジャックされて、捕まった大統領が中東某所で処刑生中継。もう時間が無い! という危機に宇宙往還・戦術攻撃艇TAVの出撃命令が下る。ただ、コイツの速度についていけるのは有人だと同型機だけ故、支援攻撃は弾道ミサイル式輸送コンテナによって同じく敵地に数十分で送り込まれた「滑走路掃射装置」という名の無人戦車(宇宙ステーションからのリモコン操縦)
TAV攻撃艇発進す (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)
- 作者: ダグビーソン,山本一郎
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ただ、行きはよいよい帰りは恐い。超音速で飛来できてもそううまく逃げられるとは限らない… 大統領奪回の段階で事件は起こる!
大石英司の「積極的な」国連活動話・UNICOONシリーズでもチームSHADWというアメリカのチームが軌道補給ステーション・HMVWW・V-22オスプレイを組み合わせた、まったく新しいスペースプレーンで世界中を飛び回っていた。母機であるSHADWは毎回地上のチンタラした目標のために減速するとまた加速する必要があって効率が悪いので、部隊降下用の子機(V-22)を落っことしたら軌道上へ舞い戻り、数十分後に地球を一周して戻ってきて粒子ビームで支援してくれる という無茶なような練られているような不思議な感覚。
サラエボ至急報 (トクマ・ノベルズ―UNICOONシリーズ)
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『改良型シャトル&シャトル発展型ロケット』
何らかの形で現行のシャトルのスタイルを受け継ぎつつ、高効率化を図った新型の宇宙船や既存技術の応用で出来そうなもの、もいくつか試作されたり検討された。
今のところ唯一の空中発射する衛星打ち上げ機・ペガサスロケットで知られるオービタルサイエンシズのX-34は小型無人シャトルを空中発射する案だったがモックアップのみで中止。本命であるロッキード・マーチンX-33とその派生型として考案された新型シャトル・ベンチャースターは新機軸のリニアスパイク・エンジンを搭載し最も期待されたが、「軽くしたいが燃料タンクが重い」「再利用のためには丈夫にしなければならず重量が重くなる」「軽くしすぎるとそもそも再利用できないガラになって作る意義が無くなる」という矛盾を解決できず予算オーバーで開発中止となった。その後もCEV(Crew Exploration Vehicle)というシャトルともカプセルともつかない宇宙船の案がいくつも生まれては消えて行った。このあたりが正常進化していれば『軌道傭兵』『星のパイロット』世界だったのだが…
変わったところではマクダネル・ダグラスDC-Xはいわゆる「垂直離着陸ロケット」。かなり昔の映画や特撮風の「離陸も着陸も垂直に行う」ちょっとレトロなロケット路線だったが着陸事故などが相次いで高高度飛行は行われていない。同様のシステムを採用して民間宇宙開発に名乗りを上げたロトンという会社があったが、創業者がかなりの食わせ者で前も同じようなことをブチ上げた前科があり…という話はこちらでどうぞ。スペースシップワンやドラゴン前の民間宇宙開発のバクチっぷりが楽しめる迷作ノンフィクション…?
- 作者: エリザベスウェイル,Elizabeth Weil,日暮雅通
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X-33はなにかとシャトル後作品に登場する(例:『度胸星』)が謎なところでは『天使と悪魔』でCERNが保有している。現役研究者からは「専用自転車はあるけどね」とツッコまれたとか ちょっとVIP専用でも高速輸送機としてはお高すぎるような… というか、衛星打ち上げとかするん?
- 作者: 山田芳裕
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- 作者: ダンブラウン,越前敏弥
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派生型シャトルを(X-34やロシアのMAKSとして発案されたように)空中発射で打ち上げる分かりやすい例と言うと映画『スーパーマン・リターンズ』で事故を起こす宇宙船がそれだが、流石にボーイング777ベースでは出力が足らんだろう+上昇力が欲しい&安全性を考えて『母機にプレス関係者なんか載せるなよ』!! まさか『スターフライト1』みたいに母機も宇宙まで行けるとでも? 昔紹介した『軌道離脱』という宇宙旅行事故ものでも同様の方法が使用されている。
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- 作者: ジョン・J.ナンス,John J. Nance,菊地よしみ
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なおシャトル計画=雇用促進でもあるため簡単にはシャトルから別のものに移行できないという意見もあり、シャトルに使用されるコンポーネントを流用して「再利用できるかどうかはともかく安くつくロケット作ろう」という案もいくつか存在した。有名どころがシャトルのSRBとETを流用し、貨物打ち上げ用の使い捨てコンテナを打ち上げる「シャトル-C」。実際には結構無駄が多いと見られる。
現在進められるシャトル後継のカプセル宇宙船オリオンを打ち上げる計画では、当初のプラン「アレス」ではだいぶ流用が多くなるはずだったが、振動などの問題から見直されることになり、現在大型ロケット「SLS(Space Launch System サターンの遺産とシャトルの技術の合わせ技となる予定)」とその他の現行ロケットの組み合わせで宇宙計画が進むことになりそうである。 …やっぱり、SRB(固体燃料ロケットブースター)一本まるまるで第1段とかやめようや… こわいやん。
- 作者: 小山宙哉
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/03/21
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コロンビア墜つ そして
2001年。またもや悲劇が発生する。コロンビアが大気圏突入中に炎上して墜落。原因は打ち上げ時に落下した破片が大気圏突入用のタイルを破損したことに誰も気がつかなかったためだった。これにより、もうシャトルに頼ってばかりもいられまいという流れができてしまうことになる。シャトル発射時には望遠鏡から監視用航空機まで使ってシャトルを検査。軌道上では宇宙ステーションの前でぐるりと回転してパネルをチェック。さらに延長ロボットアームで細かい検査を行い、タイルを軌道で補修するという念の入れよう。ただし、これだけやるぐらいなら…という意見も当然ある訳で、シャトルの後継計画はこんな面倒なことをしなくても良く、すぐ打ち上げられる小規模なものに逆戻りすることになるだろう。
日本では民間で「シャトルなんかに夢を見るのやめよう」というカプセル型宇宙船自力開発構想「ふじ」が持ち上がったが、これで有人開発の機運に火が付くのをいやがった?某省が「とりあえずここ20年間は是非を考えないことにした」という手を使ってしまい未だ日本では有人宇宙開発をこれからどうするのか は今もタブー感がある
- 作者: 松浦晋也
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野尻抱介『ロケットガール』は民間宇宙会社が有人宇宙飛行に「軽くて小さくてそれなりに頭もある」女子を採用する話であるが、こちらはシャトルのような大掛かりで用途も不確かなもの、ではなく用途を絞ったカプセル宇宙船 なのはなんとも現実にあった視点でそのまま実現の方向に向かいそうな感じである。
女子高生、リフトオフ!―ロケットガール〈1〉 (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 野尻抱介,むっちりむうにぃ
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- 作者: 小川一水
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- 作者: 吉祥寺笑,小川一水
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今後行われる計画では、現行のロシア宇宙船「ソユーズ」・中国宇宙船「神舟」に加え先日民間宇宙輸送に成功したSpaceXの「ドラゴン」有人型や今後開発されるボーイングの新型宇宙船「CST-100」、そしてNASAが月・小惑星・火星などの探査で使用を検討している「オリオン」がいわゆる現代の技術水準にアップデートされたカプセル型宇宙機である。モノによっては再利用するもの使い捨てるもの、海上着水陸上着陸と案は分かれるが基本的には同じ。ただ最新の素材などで軽量化・コストダウンそして安全性の向上が図られることになるだろう。ロシアも次の宇宙船はソユーズの改良型を狙っている。一時期出してた謎の有翼宇宙船「クリッパー(クリーペル)」はウケねらいの「釣り」だったともっぱらのうわさ。日本はいちおうHTV・宇宙ステーション補給機を発展させてカプセル型回収機搭載型・HTV-Rをつくって技術を積もうとなってるがISSの今後が不透明な中どこまで開発させてもらえるか。今後は不透明。
ただ一社有翼型の機体「ドリームチェイサー」を開発中のシエラネバダという会社があるが、こちらは昔のリフティングボディ実験機X-24+HL-10をベースに80年代に構想された小型シャトル試案HL-20の相似拡大版、といったところ。ボーイングでは無人シャトルX-37Bの成功を受けて有人型X-37Cも、という話があるという噂だが、あれは無人だからシャトルのデメリットが目立たないのであってそのまま相似拡大して人が乗れるものでもなかろう。
Wikipedia→ドリームチェイサー(宇宙船)
中国は自前の宇宙船「神舟」を持っているが、米・軍用無人シャトルX-37Bに刺激されてシャトル型宇宙戦闘機が欲しい、と軍部がダダをこねているなんて話もある(というかマスコミが過熱気味)。 それで無駄金使わせられるならX-37計画も捨てたもんじゃないかも なんて逆説的に言えるが、X-37自体どこまで本気なのかはまだまだ推測することしかできないのが現状。まあHOPEやダイナソア相当の宇宙船が今の技術で実現しなくもない というのは面白くはあるけれど。
Wikipedia→X-37(航空機)
滑空実験を地上で行ったのがX-37A、宇宙に行ったのがX-37Bである。実はその前に、計画統合・廃止で消えた前段階のX-40という機体もある。
DRAGON 1/400 アトラスV w/発射台 X-37B 軌道試験機
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民間ではほかにスペースシップワンを実現したヴァージンギャラクティック&スケールドコンポジットのコンビがいるものの、弾道飛行と軌道飛行では速度も条件も1ケタ2ケタ違うもので、まだまだ再利用できて空中発進&着陸帰還という宇宙機にはまだ遠い感。ただ、弾道飛行であれ宇宙に一般人も「金さえあれば」手が届く時代はすぐそこに来ているのは間違いない と思う たぶん。
Wikipedia→スペースシップワン
A Model ホワイトナイト&スペースシップワン商用有人宇宙船 (1/72)
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さりげなく英国は「極超音速で空気を取り込むとエンジンの温度が燃焼するどころじゃなくてヤバい」→「極低温燃料で吸気を冷やせばエンジン過熱防げね?一石二鳥じゃね?」という空気吸入型スクラムエンジンの新発想・SABREエンジンでHOTOL系のスペースプレーンの再開発を目指す「スカイロン」という計画をブチ上げているがまだこちらは構想段階。もし万事英国人が考える方向に進むなら、21世紀の宇宙を切り開くのはロシアでもアメリカでも中国でも日本でも無くイギリス という可能性も無きにしも非ずだが、英国人の英国面的発想が実現した例はハッキリ言って少ない方である。果たして…???
(詳細は上のHOTOLに張ったリンクを参照)
いまでは博物館で埃をかぶることになる旧シャトル達だが、そんな奴らに出番が来ちゃうことは…ないだろうな だが、そういうことをやっちゃってる作品群もあったりする。
- 作者: デイヴィッドブリン,David Brin,酒井昭伸
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COWBOY BEBOP 7th.Session [DVD]
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(ちゃあしう)
*1:当時は専用チューブにV-2を格納、Uボートで曳航してアメリカに近付き、垂直に立てて発射するというプランがあった
*3:ダイナミック・ソアリングと命名され、機体愛称もそれに準ずる 似てはいるが「恐竜」ではない
*4:知られている通り、ガガーリンは史実だと複座のミグ15ジェット練習型で訓練中に墜落死している
*5:当初の名前の候補は「コンスティチューション」 憲法 であった
*6:本来は超音速飛行で衝撃波によって揚力を得る機構・構想 実機ではアメリカのXB-70ヴァルキリーで実行に移されたが実用化はならず のちにX-51 極超音速実験機に同じ名が冠されている
*7:なんと日本でもテレビ生中継があったんだとか。今じゃ考えられない話だ
*8:兵器運搬のほか、ソ連の衛星を持ち帰って分析することも危惧されていた 実際は相手の使う軌道に合わせるための燃料消費など大変難しい上に、ソ連側は勝手に持ち帰られないようブービートラップを衛星に搭載するようになったと言う。ただこれでペイロードが減って寿命が短くなったなんて噂も。このような捕獲ミッションはJ・クレイグ・ウィーラー「ブラックホールを破壊せよ」、ティモシー・リッツィ「電撃」などの話の導入などで利用されていた
*10:一回目はかの『軌道上狙撃』 マーキュリーカプセルを使用した
*12:毛利氏より先に「宇宙授業」を行う筈だった
*13:途中ロシアはソユーズを有翼小型シャトルに置き換えたようだ が、R7ブースターにアレはバランスが大丈夫なんだろうか
*14:極超音速向けの特殊ジェットエンジン。燃料流入も入ってくる空気の速度もケタ違いであり、実用化には課題が多い
*15:名称は先のゼンガー博士から