選択者は混沌の時間線を迷い 「Steins;Gate」
XBOX360版もやったけど、PC版を買った俺が通りますよ。というわけで珍しいADVのレビューをば。ネタバレは極力抑えてあります。
シュタインズゲート
それが、運命石の扉の選択か。
エル・プサイ・コングルゥ。
Steins;Gate (シュタインズ・ゲート) (通常版) - Xbox360
- 出版社/メーカー: 5pb.
- 発売日: 2009/10/15
- メディア: Video Game
- 購入: 28人 クリック: 1,098回
- この商品を含むブログ (164件) を見る
- 出版社/メーカー: ニトロプラス
- 発売日: 2010/08/26
- メディア: DVD-ROM
- 購入: 29人 クリック: 726回
- この商品を含むブログ (125件) を見る
そんな中、彼はUPXで一人の少女と出会う。サイエンスに論文が掲載されるほどの脳神経研究の第一人者である天才少女、牧瀬紅莉須。だが、岡部はUPXの前に彼女に一度会っていた。ラジオ会館で血まみれになって動かなくなっていた彼女を目撃した、という形でだが。しかもその事実を友人に伝えるメールは5日前に届いていたという。いったい何が起こったというのか?
調べていくうちに、岡部と彼の仲間の発明品、「電話レンジ(仮)」は偶然にも過去にメールを送信する機能を備えていたことが判明する。じゃんじゃんメールを送って過去を変える実験を始める岡部たちだったが、やがてその安易な行動は取り返しのつかない事態を招いてしまう。
ラジオ会館に突き刺さった謎の人工衛星、ネット匿名掲示板に現れた自称未来人「ジョン・タイター」、岡部と周囲の間の断絶した記憶、ヨーロッパの大型研究機関SERNで進められる陽子衝突実験の真実。夢の機械を発明してしまった事で、人類の大きな転換点を託されてしまった彼の運命は?
第一感想は「本当によく時間ものを研究してあるな」ということ。タイムトラベルが生み出す問題と、その解決策を定石通りにたどりながら「想定」とサブタイトルにある通り、ではタイムトラベルを理論的に考えた場合どこまで現実世界では迫れるかというものを用意したうえで、そこに少しずつフィクションを加えていくことで現実からさほど遊離していないもっともらしい独自のタイムトラベル理論*1が構築されていく。そもそも、あのネット時代の都市伝説をうまく落とし込んだもんだ。ただし、それにガジェットを合わせるためにIBM5100の利用法だけは無理矢理な感じがしなくもないが。ジョン・タイターに関してはネット上の話題だっただけにネット上を漁ればいくらでも情報が手に入る。予習しておくと色々面白くなる。
未来人ジョン・タイターの大予言―2036年からのタイムトラベラー (MAXムック)
- 作者: ジョン・タイター
- 出版社/メーカー: マックス
- 発売日: 2006/09/01
- メディア: ムック
- 購入: 7人 クリック: 110回
- この商品を含むブログ (20件) を見る
シュタインズ・ゲート 公式資料集 (ファミ通Xboxの攻略本)
- 作者: ファミ通Xbox編集部
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2010/02/26
- メディア: 大型本
- 購入: 34人 クリック: 418回
- この商品を含むブログ (56件) を見る
個人的には「時間もの」なので、『マイナス・ゼロ』的に「電気街へと変化してゆく途中の過去の秋葉原」や、途中で登場する「電気街のまま発展した萌えの無いパラレル秋葉原」の話も少し見たいんだぜ。前者は3本+あと1追加される予定の外伝漫画のうちの一つ、天王寺のおっさんが主人公の『恩讐のブラウニアンモーション』でちょっと出てくると思うので期待して待つ。
>コミッククリア 『Steins;Gate 恩讐のブラウニアンモーション』
>http://www.famitsu.com/comic_clear/se_sg/
あとは安定して動作してもらえるとお勧めしやすくなるんだが。自分はGeforceで3Dゲーム用マシンを組んだのでストーリー中にフリーズするような問題はなかったが、なぜかメニューから終了を選んだのに正常終了しなかったりメニュー画面で落ちたりすることがあった。他の人でも相性問題やエラーなどが今も頻発しているらしい。より安定したパッチが出る事を期待。
XBOX360版をやってると、コントローラーが振動するというのがメール着信で非常に一体感を感じて良かった。着信音も無駄に凝ってるので色々変えてみたくなる。某体感型次世代機で出してたら、コントローラーから音も出せる*2からもっとおもしろかったかもしれない。まぁ、『428』同様ユーザー層が被らないか。
STEINS;GATE─シュタインズゲート─ 円環連鎖のウロボロス(1) (富士見ドラゴン・ブック)
- 作者: 海羽超史郎,huke
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2010/08/20
- メディア: 文庫
- 購入: 17人 クリック: 260回
- この商品を含むブログ (76件) を見る
まさか、俺たちがいる世界線は、まだ境界面ではないということなのか...??!!
おまけに続きます。
(ちゃあしう)