杜の都のSF研日記(アーカイブ)

旧「杜の都のSF研日記」http://d.hatena.ne.jp/sftonnpei/ 内容を保管しております

なつやすみのこうさく 透明ブックカバー自作

我らが早川書房が完全に文庫をトールサイズに切り替えたのはご存じのとおり。
>大きな活字、大きなサイズで、読みやすい! ハヤカワ文庫はトールサイズに生まれ変わります。
http://www.hayakawa-online.co.jp/news/detail_news.php?news_id=00000233
おかげさまで本屋で微妙にはみ出してるおかげで角が曲がってたり、「カバーをお掛けしましょうか?」にイエスなどと答えようものなら店員も自分もかなり混乱する羽目になる(そういう意地悪はやめましょう)。個人でも本棚の段を組み直したりと苦労している人も多いだろう。まぁ、「啓示空間」ぐらいのボリュームの作品を文庫でバリバリ出されるのも困りものだし、細かい字は眼にもよくないのでこれも時代の流れと割り切っていきたい…
とはいうものの、自分には困った問題が一つある。某氏に反省しろと言われたために導入を始めた透明ブックカバーが入らないのだ。透明ブックカバーは某所でまとめ売りされているカバーで、一冊づつサイズを合わせてかぶせる。カバーのみならず帯にもこだわるマニアな皆さんや、売るときまでは傷つけたくないセコイ人々にも好評なもの。ただしこれ、サイズに余裕がないのでトールサイズは入らないのであった。もとから徳間デュアルが入らないことで有名だったが、まさかハヤカワまでそうなるとは…
というわけで「無いものは自分で作る」という精神のもと、透明ブックカバーを手に入れられるもので自作することを目指す。できるだけ100円or99円ショップで手に入るもので。図書館で使われるようなラミネートかけろとは言わないように
画像中心の記事となるので一応警告 まぁ、いまさら32(貴様ぁ、これがウィルコムユーザーのやることかぁ!!!)
ちなみにダイソーにはずばり「透明ブックカバー」なるものがあるが、これはずっとかけておくタイプではなく外出時などに使用する汎用のもの。素材的に悪くはないが、やっぱりトールサイズははみ出す。
キャン・ドゥには5枚入りの透明カバーがあるようだ。なぜか透明カバーなのに目隠し用の紙も一緒に入っているが。

通常のA5サイズだと文庫の大きさにほぼ幅が一致する(約15cm)。よって、OPP製でA5サイズのクリアポケットを加工して市販の透明ブックカバーと同じ形にすればよい。加工法はこちら。

カッターで切るときは「一枚だけ」切ることに注意。要は長方形のスペースを作ってそこから本を差し込んで折り返す、という感じ。探してみると通常文庫が入りそうなものを発見。A5サイズ・テープ(はがすとノリが付いていて、折り返してとじられる)つきのクリアポケットだ!…「リロ&スティッチ」柄?

やってみると薄めの本ならまぁまぁ合うかな というところ*1。完全透明でテープつきで長めのクリアポケットはあるのだが、やってみると大きさがちょうど同じで入りきらないという罠。あと1mm隙間があるだけでいいのに…


同じことを新書でやってみる。B5サイズの上にテープが付いたタイプ。これは薄めの新書*2サイズに向いている。通常の新書だと若干上にスペースが空くが、幻狼ファンタジアノベルスだとほぼピッタリ。この場合、中に厚紙でも入れてから片側の一部を長方形型に切除(閉じられているほうから6cm、18cmぐらい?)して、本を入れる。入れた後はテープのある端を折り返して接着して完成。

…肝心のトールサイズは入るのか?と考えてみると、A5サイズを一回りデカく!という丁度いいものがこれまた見つからなかったりする。B5に無理やり入れることもできるが、あまりに上のはみ出ている部分がデカい。かといってちょん切ると上から抜けるゆえにちょっと耐久性に不安がある。

100円ショップで扱っているような代物ではないが、「CF−555」という型番の透明ポケットがある。これはA5サイズだが、寸法が縦220×横158という約7ミリの絶妙な余裕を持っているのが特徴。この余裕がトールサイズの7mmを救う手立てとなるのか??と思ってオフィス関連が充実している文具店で入手後、先と同様の加工してみたのだが…綺麗に入っているように見て実際にはカバーはそりかえっている。トールサイズではこちらもぴったり過ぎて奥まで押し込めない。あんまり無理に押し込むと本を損壊する恐れが。残念。通常の文庫サイズなら余裕で入るが、こちらはシールの位置が先じゃないので、折り曲げるはずの部分が目立つ。


(追記)
通常文庫なら入らないこともないが、シールの張りしろの関係上厚さが1cm?を超える文庫は長さが足りず閉じられなくなる。手元のコイツで…と試そうという方は注意を


まぁ、それでもほかの手段がないことはない。デカめの透明ポケットをこのように加工して上から入れることもできる。ただし、横幅がそれなりに必要なので、必然的に元のポケットもバカでかいものが必要になる。B5LサイズとかA4Lサイズとか

160ミリというのはトールサイズの場合の数値。これだと「ぴったり」とはいかないがまぁ目的は果たしているか。うまい接着手段があればこの方法でもっと適合性が高いものが作れる気がするのだが。

結論:

・後一回り大きいポケットが欲しいです 後長い奴も
・ホチキスみたいにラミネート一部にする奴なかったっけ?
専用素材じゃないと悲惨なことにもなりそうだが。


早川とコラボしたトールサイズ専用カバーが出れば一番なんだが…需要が少ないから無理か。

追記

無理矢理サイズを合わせてみた

最初に紹介した方法でB5サイズのポケットを加工して中にトールサイズの文庫本を入れ、とりあえず形を整える。切り込みは閉じている部分から8cm,16cmぐらいがいいかと
その後、本が下に詰まっているのを確認したところでハサミで上のはみ出ている部分を切除。これで「とりあえずは」トールサイズになっている
右下の写真で示している通り、ちょっと油断すると上からイやんなはみ出し方をするのでやっぱり強度には不安が多々ある。綴じる方法なんかない?
まぁ、ふだんの調子で本を粗雑に扱わなければ問題はない…と思う。とりあえず。今後も要研究の課題ではある。

追記その2

一般的な透明ブックカバーを作ってる会社のひとつ「ワークアップ」
http://opp-fukuro.ocnk.net/
ネットでまとめて大量注文ができるらしい。それでもトールサイズ用のカバーはないのだが。


ところが、良く見るとOPP素材のポケットも大量に種々のサイズで作っていることが判明。
そしてついに!「A5サイズ・シールつき」のOPP素材ポケットを発見!
http://opp-fukuro.ocnk.net/product/43
160×225!158だとギリギリつっかえる感じだったがこれなら入るんじゃね???


…だが、注文は1000枚単位なのだった。早川とデュアル文庫、合計1000冊… ちょっと一人じゃ厳しいぜ…

最終追記

2つの方法で最終的に透明ブックカバーを完成させることに成功!
作り方などすべてはこちらを参照のこと!
http://d.hatena.ne.jp/sftonnpei/20090903#1251989969


(ちゃあしう)

*1:もっと縦長なものを出してくれればよいのだが、それだとまんまブックカバーと同じ大きさになって「競合」してしまうか

*2:某社の新書サイズ透明ブックカバーはデカめ厚めのものに特化しているらしく、一般的な仮想戦記などでは薄すぎてうまく接着できなかったりする